ポルシェのSUV、MacanとCayenne。
CayenneよりMacanの方が小さいのは間違いありません。
実際にサイズを比べると、Cayenneはやはり相当に大きい。
では、「Cayenneは大きすぎるからMacanがちょうどいい」となるのか。
実はMacanも、一般的なクルマと比べればかなり大きなSUVです。
しかも実際に乗ってみると、大きなボディの割に室内がものすごく広いわけではありません。
むしろ、室内の広さを最優先するというより、スポーティなスタイルや乗車感覚を狙ったクルマなのだと感じました。
そして、Cayenneに乗りたいけれど大きさが気になってMacanを考えているなら、もう一つ見てほしいのが先代Cayenne(958型後期)です。
実際にMacanと並べてみると、意外なほどサイズが近い。それでいて、私が実際に乗った印象では室内はMacanより明らかに広く、ゆったりしています。
この記事では、カタログ上の数字と実車での体験の両方から、MacanとCayenneの大きさを比較します。

マカンとカイエンのサイズを比較
まずMacanとCayenneのサイズを比較してみます。
| 項目 | Macan | Cayenne | 差 |
|---|---|---|---|
| 全長 | 4,726mm | 4,930mm | Cayenne +204mm |
| 全幅 | 1,927mm | 1,983mm | Cayenne +56mm |
| 全高 | 1,596mm | 1,698mm | Cayenne +102mm |
| ホイールベース | 2,807mm | 2,895mm | Cayenne +88mm |
| 最小回転半径 | 約6.0m※ | 6.05m | ほぼ同等 |
※年式・仕様により数値には差があります。
数字を見るだけでも、Cayenneはかなり大きいことが分かります。
全長はMacanより約20cm長く、全幅は約5.6cm広い。全高も約10cm高くなります。
そして日本で使うことを考えたときに気になるのが、全幅1,983mmと最小回転半径6.05mです。
全幅がほぼ2mあり、最小回転半径も6mを超えます。自宅の駐車場だけでなく、商業施設やコインパーキング、ホテル、狭い住宅街など、普段使う場所まで考えておいた方がいいサイズです。
実際にCayenneを見ると数字以上の存在感があり、以前見たときには、思わず「まるでトラックのよう」と感じたほどでした。
一方で、この大きさ自体がCayenneらしい迫力にもつながっています。大きさを許容できる環境なら、やはり魅力的なクルマです。

カイエンより小さい。でもマカンもかなり大きい
Cayenneがここまで大きいなら、「だったらMacanがちょうどいい」と思うかもしれません。
ところがMacanの数字を改めて見ると、Macanも決して小さくありません。
全長4,726mm、全幅1,927mm。
Cayenneと並べるからコンパクトに見えるだけで、一般的なクルマとして考えればかなり大きなSUVです。
特に気になるのは全幅です。1.9mを超えるため、マンションの機械式駐車場やタワーパーキングではサイズ制限を確認する必要があります。
都内ではMacanをかなり見かけます。Cayenneより日本で使いやすいサイズなのは確かですが、「Cayenneより小さい=Macanは小さい」ではありません。
Cayenneは相当に大きい。Macanも一般的なクルマと比べればかなり大きい。まず、このサイズ感を理解しておいた方がいいと思います。

都内での駐車場や道路での扱いやすさについては、マカンは都内で本当に乗りやすい?車幅1900mmの現実でも詳しくまとめています。
マカンは大きい割に、室内は決して広くない
では、これだけ大きなMacanなら、室内もかなり広いのでしょうか。
私は実際に前席、後席、荷室まで確認してみました。結論からいうと、「必要十分。でも、外から想像したほど広くない」という印象でした。
フロントシート|シートはいい。でも意外と圧迫感がある
まず乗って感じたのは、「やっぱりPorsche、シートがいい」ということでした。身体をしっかり支えてくれる感じがあり、ホールド感はかなり好印象でした。
一方で、フロントガラスがかなり寝ています。そのため、外から見た大きさから想像していたよりも室内には圧迫感がありました。
左足まわりにも、それほど大きな余裕を感じません。全幅1.9mを超えるSUVですから、もっと横方向にゆったりしていると思っていました。実際にはそうではありませんでした。
ドアの厚みなど、ボディサイズがそのまま室内空間になっているわけではないのでしょう。

リアシート|膝まわりは必要十分
リアシートも、シートそのものは好印象でした。膝まわりは「必要にして十分」という表現が一番近いです。
ただし、頭上にはそれほど大きな余裕を感じません。もう一つ気になったのが、後席中央の床の盛り上がりです。ドライブシャフトが通る部分がかなり高くなっています。
全幅1.9mを超えるクルマなので、もっと広々とした後席を想像していましたが、実際にはそこまでではありませんでした。

ラゲージ|外寸から想像するほど広くない
荷室も同じです。奥行きは特別に深いとは感じませんでした。
さらにタイヤハウスの張り出しが大きく、全幅1.9m超のクルマとしては横方向のスペースが意外に限られています。
もう一つ気になったのが荷室床です。バンパーより低い位置まで荷室が掘り下げられているため、容量は確保できます。一方で、重い荷物を取り出すときには少し持ち上げる必要があり、積み下ろしは少し大変そうだと感じました。

前席、後席、荷室まで見て感じたのは、「Macanは大きい。でも室内は、その大きさから想像するほど広くない」ということです。
これは欠点というより、Macanというクルマの性格なのだと思います。室内空間を最大化することを最優先したSUVというより、低く構えたスタイルやシートのホールド感など、スポーティさを優先したPorscheらしいSUVという印象を受けました。
カイエンが大きすぎるなら、先代カイエンという選択肢もある
ここからが、今回の比較で一番面白かったところです。
Cayenneはかなり大きい。Macanなら一回り小さくなります。でもMacanも一般的なクルマとしては大きく、その割に室内は必要十分です。
そこで見てほしいのが、先代Cayenne(958型後期)です。

私は都内でCayenneを見かけて、「Cayenneだ」と思ってよく見ると、先代Cayenneだったということが何度もありました。
実際にMacanと先代Cayenneを並べて比較すると、さらに面白いことが分かります。
| 項目 | Macan | 先代Cayenne | 差 |
|---|---|---|---|
| 全長 | 4,726mm | 4,855mm | 先代Cayenne +129mm |
| 全幅 | 1,927mm | 1,940mm | 先代Cayenne +13mm |
| 全高 | 1,596mm | 1,710mm | 先代Cayenne +114mm |
| ホイールベース | 2,807mm | 2,895mm | 先代Cayenne +88mm |
注目したいのは、やはり全幅です。差はわずか13mm。約1.3cmしかありません。
写真で見ると、Cayenneの方が明らかに大きなクルマに見えます。ところが、実際の全幅はMacanとほとんど変わりません。ここは実車を並べてみて、かなり驚きました。

先代カイエンはマカンより室内がずっと広く感じた
さらに面白かったのは室内です。Macanと先代Cayenneでは横幅がほとんど変わらない。だったら室内もそれほど変わらないのか。
実際に乗ってみると、かなり違いました。
フロントシート|大きく、ゆったりしている
先代Cayenneは全高があるため、乗り込むときには少し、「よっこらしょ」という高さがあります。
でも、座ってしまえば広々しています。シートも大きく、ゆったりしています。
一方で意外だったのは、Cayenneもフロントガラスが思ったより寝ていることでした。大型SUVなのでもっと開放的だと思っていましたが、多少の圧迫感はあります。それでも、Macanと比べると室内の余裕は明確でした。

リアシート|マカンより明らかに余裕がある
後席ではさらに違いを感じました。全長が長いため、膝まわりにはMacanより明らかに余裕があります。全高も高いので、頭上も広い。
シートそのものについては、私はMacanの方がホールド感があると感じました。しかし、ゆったり座るなら先代Cayenneです。
Macanが「必要十分」なのに対して、先代Cayenneには大型SUVらしい余裕がありました。

ラゲージ|荷室にも余裕がある
荷室も先代Cayenneの方が明確に広く感じました。全長だけでなく全高もあるので、空間そのものに余裕があります。
さらに印象に残ったのが、バンパーから荷室床への段差がMacanほど大きくないことです。Macanのように荷物を深い位置まで下ろす感覚が少なく、重い荷物も積み下ろししやすそうでした。

つまり、Macanと先代Cayenneは横幅が驚くほど近い。でも室内は先代Cayenneの方が明らかに広く、ゆったりしている。
これが実際に2台へ乗って感じた大きな違いでした。
マカンと先代カイエンを並べて分かったこと
実車を並べて、室内まで確認してみると、数字だけでは分かりにくい関係が見えてきます。
MacanはCayenneより小さい。でも、一般的なクルマとして考えればかなり大きい。その割に室内は広大ではなく、前席にも少し圧迫感があり、後席や荷室も「必要十分」です。
一方、先代Cayenneは見た目にはMacanよりかなり大きく見えます。ところが、全幅差はわずか13mm。それでいて前席、後席、荷室には明確な余裕があります。
私が2台を比較して一番面白いと感じたのは、「取り回しで特に気になる横幅は意外に近い。それなのに、室内の余裕は先代Cayenneの方がかなり大きい」ということでした。

カイエンに乗りたい。でも大きさで迷うなら先代カイエンも面白い
Cayenneに乗りたい。でも実車を見ると、「これはさすがに大きい。だったらMacanにしよう」と考える。これは自然だと思います。
Cayenneは全長約4.93m、全幅約1.98m。最小回転半径も6.05mあります。日本で使うことを考えれば、確かに大きい。
ただ、そこでMacanだけを見て決めるのではなく、中古車も選択肢にできるなら先代Cayenneも一度見てほしいと思います。
Macanと比較すると、全幅はほとんど変わりません。それなのに、私が実際に乗った印象では室内は明らかに広く、後席も荷室もゆったりしています。
だから、「Cayenneに乗りたい。でも大きさが理由でMacanにしようと思っている」そんな人にとって、先代Cayenneは意外に面白い選択肢だと思います。
もちろん年式の古さなど、サイズ以外に確認すべきことはあります。それでも、「大きさ」を理由にCayenneを諦めようとしているなら、一度実車を見比べる価値があります。
ここではあくまでサイズ・室内・駐車場での違いに絞って比較しました。サイズではなく「結局どちらを選ぶか」で迷っている方は、マカンとカイエンどっち?で購入判断の軸を整理しています。
まとめ|カイエンが欲しいけれど大きさで迷うなら、先代カイエンも見てほしい
MacanとCayenneをサイズで比較すると、まず分かるのはCayenneの大きさです。
全長約4.93m、全幅約1.98m、最小回転半径6.05m。日本で使うにはかなり大きい。
ではMacanならちょうどいいのか。MacanはCayenneより小さいものの、一般的なクルマとして見ればこちらもかなり大きなSUVです。
そして実際に乗ってみると、その大きな外寸から想像するほど室内は広くありませんでした。むしろ、低く構えたスタイルやホールド感のあるシートなど、広さよりスポーティさを優先したクルマという印象です。
そこで面白いのが先代Cayenneです。Macanと並べるとかなり大きく見えるのに、今回比較した仕様では全幅差はわずか13mm。それでいて、実際に乗ると前席、後席、荷室にはMacanより明確な余裕がありました。
だから私がこの比較で一番伝えたいのは、「Cayenneに乗りたい。でも大きさが理由でMacanにしようと思っているなら、先代Cayenneも一度見てみてほしい」ということです。
カタログの数字だけでは気づきにくいですが、実際に2台を並べ、室内まで比較すると、先代Cayenneは意外に面白い選択肢だと思います。

