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試乗レビュー BYD DOLPHIN

クルマ

電気自動車の試乗記を掲載していきます。複数台の電気自動車を試乗しましたが、第2弾として「BYD DOLPHIN」の試乗記を掲載していきます。

この記事を読んでいただきたい方
  • 電気自動車の走りに興味のある方
  • 安価な電気自動車に興味のある方
  • BYDってどんな車?実際どうなの?と興味のある方
結論
  • BYDは、年間販売台数でホンダや日産を越える中国の自動車会社。EVのみならず、PHEVも資産しており、2026年にも日本にも導入予定。今後の展開が期待される企業

  • BYD DOLPHINは、363万円〜と安価にEV車が購入可能。参考までに日産リーフは408万円〜

  • EV車らしく初速からパワフルに加速します。パワーは十二分ですが、購入される場合は試乗されることを強くお勧めします。車としての完成度は、これから、という所

BYD とは

BYDは、中国の自動車メーカーでEV車(電気自動車)や新エネルギー車などの分野で世界をリード。

2024年の世界販売台数は、427万2145台(前年比41%増)と急成長中。

年間販売台数でホンダと日産自動車を初めて上回る見込み。

中でもEVが176万台(前年比12%増)にとどまったのに対し、PHVは248万台(前年比72%増)と拡大し、販売を牽引。

現在、日本ではEV車のみの販売となっているが、2026年にもPHEVの導入が予定されている。

BYDは1995年創業、当初はバッテリーメーカーとして活動。2003年に中国国営の自動車企業を買収して自動車事業に参入し、現在は世界最大手のEVメーカーに成長。

2022年にはテスラを抜いてEV車の販売数で世界1位を獲得。

BYDの社名は「Build Your Dream(あなたの夢をつくる)」に由来し、企業理念は「Technological innovations for a better life(より良い暮らしを実現するための技術革新)」

BYD DOLPHINの概要

BYD DOLPHINは、BYDラインナップの中で一番コンパクトな自動車です。

日本で言うとひと回り小さい日産リーフに近い車というとわかりやすいかもしれません。

メーカーが発表している特徴は以下3つ

加速感コンパクトEVとしての高い実用性

街乗りから長距離ドライブまで充分な航続距離を実現。

クラスを超えた広い車内空間、機械式駐車場にも収まる日本でも使いやすいボディサイズ

安心・安全を支える装備/機能

安全性に妥協しないことが、BYDのポリシー。

先進技術を標準搭載し、みなさまの安心・安全な運転をサポート

あらゆる人に親しみやすいデザイン

海を泳ぐイルカをイメージし、力強さとともに丸みを帯びたデザインで愛らしさを表現

サイズと性能

安全性を担保するために最近のクルマはサイズが大きい傾向にありますが、DOLPHINはコンパクトなサイズを維持しています。

当然その分バッテリーも小さいため、航続可能距離は短めです。普段使いのためのクルマとなっています。

DOLPHINDOLPHIN LongRange(参考)日産リーフ
全長×全幅×全高(mm)4290×1770×1550← 同左4480×1790×1560
一充電走行(WLTC値)400km476km322km
最高出力(馬力)95204150
最大トルク(Nm)180310320
0-100km加速性能
価格(万円)363407408

エクステリア

ファーストインプレッションとしては、先日試乗した「ヒョンデIONIQ5」と同じく、EV専用車ならではのグリルレスのフロントマスクです。

ただよく見ると先代のトヨタハリアーにも似ている(コメントは矛盾してますね...)

リアスタイルはこのような形です。リアガーニッシュには、社名である「Build Your Dream(あなたの夢をつくる)」が刻まれています。なんとなく三菱自動車のデザインに似ています

昼間にしか見ることができなかったのですが、テールランプが点灯するとこのような形です。

個人的な感想としては、オリジナリティにも乏しく、スタイリッシュでもない。という形の道半ばな印象です。

一方、上位グレードの「SEAL」のフロントマスクはオリジナリティもあり、スタイリッシュでもあるため、BYD のデザインは今後に期待したいと思います。

インテリア

インテリアは最近のクルマの特徴でもある大きなモニターが2つ設置されています。また、シートの色使いが日本車にはない発想となっています。

ドライバーから見える風景はこのような形です。新しいクルマに乗っているなという実感が湧く独特なデザインと色付いとなっています。

シートはホールド性も十分かつ素材も良いため、座っていて心地のよいシートになっています。全体的にメッシュとなっており、特に良い印象でした

リアシートです。クルマのサイズの割には足元が広い印象です。全面ガラスルーフでもあったため、開放感があります。

ラゲージスペースも必要にして十分といったレベルです。コンパクトカーであるため、こちらも十分な広さといえます。

試乗インプレッション

私のEV車試乗は、実はこのクルマが初めてでした。試乗した際は総じて好印象でした。一方で、他のEV車に試乗した後では課題も感じたため、そちらも含めてコメントしていきます。

加速感

試乗したのは、おそらく「LongRange」(確認が漏れました)。EV車ならではの初速から強い加速をします。加速についてEV車はストレスがありません

法定速度まで一瞬で到達しますし、音も静かであるためあっという間です。一般道のみの試乗でしたが十二分で不満がありません。

乗り心地

スポーツモデルではないことから、ホイールも大きくなく乗り心地はマイルドです。ホイールが16インチなのが理由かと思います。

今回は走りませんでしたが、山道などのカーブが多いところでは、そのパワーと足回りがアンバランスになるかもしれないなという印象です。

剛性感

加速、乗り心地とも好印象であったBYD DOLPHINですが、課題が2つありました。その1つがクルマの剛性感です。

素晴らしい加速をするため、アクセルを強めに踏んでみます。速いの速いのですが、それ以上に「どこかに飛んでいきそう」という感じで怖くてアクセルを戻してしまいます。

クルマのしっかり感が足りないため、スピードを出すとイチカバチカのドライビングとなります。購入を具体的に検討される方は、試乗車をお借りして高速道路で試乗することを強くお勧めします。

電子制御

課題の2つ目は電子制御機能です。もちろん設定オフができると思うのですが、気になったので記載していきます。

ステアリングサポート機能

クルマを安全に進めるため、ステアリングを常に修正してくれる機能です。機能としては素晴らしいのですが、サポート介入が多く常にステアリングがブルブルと動きます。

安全運転機能としては良いのでしょうが、体感的にはステアリングが常に振動するため、強く握る意識がおき、疲れてしまいます。

結果、そんなに介入しなくて良いのに...とストレスを感じます。購入した場合は恐らく設定をオフすることになるため、機能としてもったいないと思います。

外部にクルマの存在をわかってもらうための音声機能

こちらはハイブリッド車にも装備されている、エンジン音がしないことによる人との接触を防ぐ機能です。

この音がとても大きく、しかも扇風機のような音がするので気になります。設定をオフすれば良いのですが、ステアリングサポート機能と同じく安全機能をオフするというデメリットになりますので、この点は解消できると嬉しいと思います。

まとめ

輸入車のオリジナリティを持ったEV車が安価で購入できるという点で、素晴らしいクルマです。

一方で、デザインやクルマとしての完成度はまだまだで、今後の進化に期待ができるクルマとなっています。

人と違ったクルマに乗りたいというニーズには応えられると思いますが、その場合は「ヒョンデIONIQ5」の方がよりインパクトがあるかなとも思います。難しいポジショニングのクルマであるという評価です。

比較 ヒョンデIONIQ5とBMW i4
ヒョンデ とは 韓国 の 自動車メーカー であり、旧名称 は ヒュンダイ。ヒョンデ は 電気自動車 を中心に展開しているメーカーであることから、 IONIQ5 は 既存の固定概念 から外れた造りをしている。具体的には、エクステリア・インパネ・シートなどが 電気自動車 ならではの コンセプト で デザイン されている。走り についても申し分なく、必要以上の スペック を保有。 BMW i4 と 比較 すると スポーティ な走りという面では対抗できないが、 電気自動車 らしいクルマと言う点では、 BMW i4にも勝っている。購入 にあたっては、 メンテナンス体制 ・ クルマ自身 の 信頼度 が検討の中心になる。

試乗レビュー BMW i4 eDrive40 M Sport
BMW i4 eDrive40 M Sportに 試乗 しましたので その試乗期を掲載します。BMW i4 eDrive40 M Sport は BMW 自体の クルマ の 良さ と 電気自動車 の 良さ を 兼ね備えた 素晴らしい クルマ でした。電気自動車 ならではの アクセル を 踏んだ瞬間 からの 加速感 バッテリー の 重量 により 車重 が増えることによる どっしり感 が味わえます。一充電走行距離 が 600km を超えてくるため 電欠リスク もかなり低減されてます。 電気自動車 は 性能 も デザイン もこの数年でかなり変わってくると思われますが 現時点では 最良の選択肢 の 1つ と言えます

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