先日初めて電気自動車に試乗をしてきました。電気自動車のデメリットは理解していましたが、メリットが明確に理解できていませんでした。
今回試乗したことで改めて電気自動車のメリット、デメリットがわかりましたので、記事にしていきます。
複数メーカーの電気自動車を試乗しましたが、各メーカー毎のレポートは別記事に掲載していきます。
概要
電気自動車は説明するまでもなく、エンジンが無く、電気を使いモーターで動くクルマのことをいいます。
ハイブリッド、プラグインハイブリッドなど類似したクルマがありますが、それらとは異なります。
メリット
静粛性
クルマの静粛性の向上、アイドリングストップ機能の標準装備の普及により、エンジン搭載車も音が気になるというものは少なくなってきています。
しかし、電気自動車は静粛性がどうこうではなく、無音です。エンジンスタート時・渋滞などの停止時は無音です。エンジン振動もありませんので、揺れもありません。
加速時にモーター音・ロードノイズはありますが、エンジン音・排気音と比較すると格段に静かと言えます。
ランニングコストの低減
エンジン搭載車で利用するガソリンと比較すると明確に電気は安いです。また安価な夜間電気の活用などにより、さらに電気代を抑えることができます。
今回の試乗で初めて理解できたのですが、エンジンがないためオイル交換が必要ありません。また、回生ブレーキシステム(エンジンブレーキのような作用もある)を利用することでブレーキ利用が減り、ブレーキパット・ブレーキローターの消耗も抑えられます。
この点は非常に大きいと感じます。コストもそうですが、ディーラーにメンテナンスに伺う回数が減るということもメリットです。休みの日が増えるとも言えます。
パワー
これは各クルマに搭載されるバッテリー・モーターの容量・性能によりますが、電気自動車は総じてパワーがあります。
エンジン搭載車は、馬力・トルクのグラフのように、徐々にパワーが出てくる印象ですが、電気自動車は徐々にではなく即時に加速します。独特な加速感です。
中間加速が速く、静粛性も高いため、気づいたらびっくりするような速度が出ていたということもありえます。それくらいに快適でパワーもあるのが電気自動車です。
乗り心地
モーターが重いことから、電気自動車はエンジン搭載車と比較し、車両全体が重い傾向にあります。
エンジン搭載車の場合、車重が重いことは、燃費・加速面でデメリットになります。もちろん電気自動車においてもデメリットになりますが、電気代が安いこと、馬力があるという点で、大きなデメリットにはなっていません。
逆に重さがある分、安定感が増します。どっしりした走りとなり、1クラス上のクルマに乗っているような感覚になります。
補助金
車種・エリアによって差がありますが、補助金がたくさん出る車種・エリアでは、100万円を超える補助金が出るケースもあります。
この補助金がいつまで出るかというのも購入のポイントになります。
デメリット
電池ギレ(電欠)リスク
最大のデメリットはこちらです。これが無ければ、もっともっと電気自動車が普及すると思われます。
現時点では多くの電気自動車の満充電時の実質走行距離は400キロ程です。
都内から軽井沢に行き、そのまま帰ってくると400kmキロ弱です。ギリギリの数値となり関越道練馬インターの渋滞時にヒヤヒヤすることがあるかもしれません。
あまり遠乗りをしないという方でも、年に1回程度は往復400kmのドライブをすると思います。その時を考慮すると悩ましいということです。
実質600キロ走れるクルマが出てくれば、課題は大きく改善されます。
重さ(駐車場の制限)
先ほどは重いと乗り心地が良いということで、電気自動車のメリットに重さはあげさせていただきました。
多くの電気自動車が2000キロを越えてきます。その場合駐車場の制限に引っかかる可能性があります。
イニシャルコストの高さ
補助金が出るとガソリンエンジン搭載車と同等な費用で購入できますが、補助金額の内容次第では電気自動車は購入時のコストが発生します。
まとめ
クルマとしての性能、環境を意識したスマートさ、イニシャルコストの低さなど、電気自動車のメリットを数えるとキリがありません。そのメリットを打ち負かす最大のデメリットは電欠です。つまり電池ギレです。
スマホと同じく、電池残量を常に意識させられることになる点です。これまで経験したことがない世界であるため、多くの人が躊躇されると思います。
(参考)購入をおすすめする方
- 戸建てにお住まいで家にて充電ができる方
- 通勤や買い物がメインの利用手段の方
- 複数台クルマをお持ちの方
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