昔よりは不安の少なくなった「中古輸入車の購入」ですが、いざ自分で購入するとなると「中古国産車の購入」に比べ未だ不安が残ると思います。
そこで私が経験してきた「中古輸入車購入」の際のお店選びについてお届けします。皆さんの参考になればと思います。
各お店のメリット・デメリット
何を優先するかの基準も含めて確認していきます。
購入するお店 | メリット | デメリット |
1.一般的なお店 | ・実車を見て購入できる ・選択肢が多い ・安い | ・お店の信頼度が未知数 |
2.認定中古車 | ・実車を見て購入できる ・お店が信頼できる ・選択肢が多い | ・高い |
3.オークション | ・安い | ・いつ出品されるかがわからない ・実車を見ることができない |
それぞれのお店の特徴を確認していきます。
一般的なお店
全国各地にあります「輸入車中古車を扱うお店」です。
「カーセンサー」や「goo」などで希望のクルマ&条件にて検索し、条件にあうものが見つかったら問い合わせて実車を見に行く。という形が基本的な購入の仕方になります。
昔は粗悪な中古車を現状販売(保証無し)で売りっぱなしというお店が多々ありましたが、今はネットで評価もすぐに出回るため、そのようなお店は少なくなってきてます。
そういった意味で一番オーソドックスな「輸入中古車」の購入方法かと思います。
このパターンで気をつけなければならないのは「お店選び」です。まずは労力がかかります。
何件もお店を回ることにあるため、休日がしばらく中古車店巡りで潰れてしまいます。
また、中には強引な営業をしてくるお店もあるため、お断りするのに苦慮するシーンもあるかと思います。そのようなことが無いよう事前にお店の評判の確認、気になる点を事前にメール等でやりとりしてから伺う必要があります。
「カーセンサー」や「goo」などの検索結果に表示させやすくするために「車体本体価格」を低くし、「諸費用」を高くしているお店があります。このようなお店は総じて伺うと「クルマが汚い」「強引な営業をされる」傾向にあると思いますので注意が必要です。
認定中古車店
「自動車メーカーのディーラーが扱う中古車店」をさします。
「自動車メーカーから認定」されているお店ですので、粗悪車等を購入してしまうリスクが無くなります。非常に安心感があります。
その後のメンテナンスについても自社工場が完備されていますので安心です。
また、ポルシェなどオプションが多数ついているメーカーの車ですと、オプションの有無の細部(板金履歴や塗装履歴など)までわかりますので、さらに安心と言えるでしょう。
その安心とトレードオフな関係にあるのが「値段」です。
「安心料」ということで仕方ない部分がありますが「数十万」高くなるケースがほとんどです。
それであれば「1.一般的なお店」で安く購入し、万が一のトラブルが起きた場合は「数十万」で修理すれば良い、トラブルが無けれえばなお良い。という考え方もできます。
ここは何を優先するのかによって変わりますので、優先順位づけが重要になります。
「認定中古車店」で気をつけなければいけないのが「値段の高さ」が「安心料」だけでは無いお店が存在することです。
「認定中古車店」の多くは「自社下取り車」を中古車として販売することが主になりますが、お店によっては「オークション」から仕入れを行い、それを「認定中古車」として販売しているお店もあります。
もちろん仕入れてきたクルマを「認定中古車の基準で検査」し、それにあったクルマを販売されていますし、購入後のメンテナンスもしっかりできますので「認定中古車」であることには変わりませんが、これまでどのようなメンテナンスを受けてきたかの履歴が詳細にわからないのが課題です。
この点を確認することで「安心料」を支払う納得感が増してくると思います。購入時には仕入れ方法の確認をお願いします。
オークションから購入
全国にある「カーオークション」から購入する方法です。一般人は直接購入することができませんので「オークション代行業社」に依頼をして購入する形になります。
この場合のメリットは何よりも「安い価格」です。中間事業者が介在しないため「中間マージン」が発生せず、非常に安価で購入ができます。「1.一般的なお店」よりも「数十万」安く購入することもできます。
なお、品質についても不安になる方が多いと思うのですが、お店によっては「1.一般的なお店」よりもオークション会場の検査員の方が優れていることもあり「粗悪なクルマを購入する可能性が低い」とも言えます。
「オークション」からの購入で覚悟をしないといけないのが「現車が購入後にしか確認ができない」という点と「なかなかオークションに物が出てこない」という2点です。
前者はドキドキものです。オークション代行業社の担当者との信頼関係がどこまで構築できるかが重要です。人によって「キレイ」「多少な傷」などの定義はマチマチであるため、現車を見て「イメージが違う」なんてこともあります。
また、後者も課題ではあります。関東中心でいうと大きなオークションは2箇所程度に絞られますので、希望のクルマが出品されるまで数ヶ月かかるということもありえます。出品されても安く買いたいのがこの買い方であるため、予算があわないということも出てきます。
結論
あくまでも私の考えですが、結論は以下の2つが良いかと思います。
「長く気に入ったクルマを乗りたい」という方は「認定中古車」での購入をお勧めします。
「価格が高い」という課題はありますが、何にしろ「クルマ購入」はそれなりの費用が発生します。そうであれば、安心して長く乗れるクルマを購入するための「安心料」として「価格が高い」ことには目を瞑るのが良いと思います。
逆に「気に入れば長く乗るが、現時点では未定」という方は「オークション」で安価に購入することをお勧めします。
「一般的なお店」を避けるべきとは思っていませんが、その場合は「認定中古車」に近いようなお店で購入されるのが満足度が高いのではないかと思います。
(番外編)私の失敗?経験談
「輸入車の中古車購入」で2度程痛い目にあったことがありますので、皆さんの参考になればと思い恥を忍んでお届けします。最後は自分の判断ですが、事例の1つとしてご確認ください。
「粗悪なクルマ」を掴んでしまったこと
かなり昔になりますが、どうしても欲しいクルマがあり、相場よりも安かっため怪しいなとは思いつつも、このご時世「粗悪なクルマ」を扱うお店は少ないだろうと購入しました。
結果的にトラブル続きで、自宅と中古車店の往復にしかそのクルマを使った記憶しかありません。最後は「数十万」を捨てることになりました。
オークションで購入したクルマのイメージが異なった
購入時に「大きな傷・汚れが無い」という評価のクルマを購入しました。
しかしながら納車の際にクルマを見ると、明らかにバンパーに塗装痕があったり、シートにシミがありました。
実車を見て購入することができれば「購入しなかったクルマ」です。安価で購入したのだから修理をし直せば良いという考えもありますが、それであれば「認定中古車」を初めから購入しておけば良かったとなるためそのまま乗ることになりました。常に心のどこかに引っかかった思いがありました。
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