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ポルシェ マカン4 Electricレビュー|乗って分かった「違和感のなさ」と気になった大きさ

ポルシェ マカン4 Electricの外観 Porsche

ポルシェのMacan 4 Electricを実際に運転しました。

408PS、最大トルク650Nm、0-100km/h加速5.2秒。数字だけを見れば、かなり刺激的なEVです。

ところが実際に街中を走って印象に残ったのは、強烈な速さよりもクルマ全体の完成度でした。

アクセルもブレーキもステアリングも自然で、EV特有の操作感を意識する場面がほとんどない。静かで、乗り心地もよく、それでいてシートを下げるとSUVとは思えないほど低い位置に座れます。

一方で、全幅1,938mmの大きさは街中ではやはり気になりました。

スペック表だけでは分からなかったMacan 4 Electricの走り、乗り心地、ドライビングポジション、静粛性、取り回しを、実際に運転して感じたことからレビューします。

ポルシェ マカン4 Electricの外観

Macan 4 Electricは408PS。でも速さを身構えなくていい

今回乗ったMacan 4 Electricは四輪駆動で、ローンチコントロール時のオーバーブースト出力は408PS。最大トルク650Nm、0-100km/h加速は5.2秒です。

もちろん、アクセルを踏めば速いです。

ただ、街中で408PSを使い切るような場面はありません。それでも「性能を持て余して乗りにくい」とは感じませんでした。

アクセルを少し踏んだだけで唐突に飛び出すような感覚はなく、必要なときにはスッと力強く前へ出る。408PSという数字を意識して慎重にアクセルを操作する必要もありません。

速いのに、その速さを身構えなくていい。

今回実際に運転して、絶対的な加速力以上に、この扱いやすさが印象に残りました。

EVを意識させない自然な操作感

Macan 4 Electricを運転していて何度も感じたのが、操作の自然さです。

アクセル、ブレーキ、ステアリングのどれにも強い癖を感じませんでした。

特に回生ブレーキは、運転中に「いま回生が効いている」と意識した記憶がほとんどありません。

アクセルを踏む。曲がる。減速する。

その一連の動きが自然につながっています。

EVであることを強く主張するのではなく、普通に運転しているうちにクルマの存在を意識しなくなる。

「スタンダードのレベルが高すぎて、クルマの側を意識しなくて済む」。

これがMacan 4 Electricに乗って最も強く感じたことでした。

乗り心地は快適。それでも走りがぼやけない

PorscheのSUVなので、もっと足回りの硬さを感じるのではないかと思っていました。

実際には、今回街中を運転して「硬い」と感じる場面はほとんどありませんでした。

だからといって、柔らかくフワフワしているわけでもありません。

路面の上を落ち着いて走り、ステアリングを切ったときにもクルマの動きが曖昧にならない。大きなSUVを無理に動かしているような感覚もありませんでした。

Normalでは滑らかで乗りやすく、Sportにすると反応が少し積極的になる。

短時間の運転なのでモードごとの差を細かく評価できるほどではありませんが、普段は快適に走りながら、必要ならクルマの表情を変えられることは感じられました。

ポルシェ マカン4 Electricのサイドビュー

SUVなのに、驚くほど低く座れる

今回、Porscheらしさを最も感じたのは、意外にもドライビングポジションでした。

シートを一番低くすると、SUVとは思えないほど低い位置まで下がります。

これまで乗ったSUVでは、シートを一番下げてもここまで低く座る感覚はあまりありませんでした。

SUVなら、高い着座位置から周囲を見渡しやすくすることを優先しても不思議ではありません。それでもMacan 4 Electricは、ドライバーがかなり低い位置に座れるようになっています。

設計意図そのものを今回の運転だけで断定することはできませんが、ここには「SUVでも走りを楽しむ」というPorscheの考え方を感じました。

単に座面が低いという話ではありません。

身体を低い位置に置くことで、一般的なSUVとは違う、クルマに包まれるような感覚がある。408PSという数字より、こうした部分の方が実際に乗るとPorscheらしさを感じます。

ポルシェ マカン4 Electricの運転席とインテリア

街中ではシートを上げると運転しやすかった

低いドライビングポジションは魅力的ですが、全幅1,938mmのMacan Electricを街中で運転すると、最初は左側の感覚が気になりました。

狭めの道では同乗者に、

「これ、左入ってる?」

と何度か確認しました。

そこで途中からシート位置を少し上げてみると、周囲の見え方がかなり変わりました。

左側の感覚をつかみやすくなり、Aピラー周辺も思っていたより見やすい。実際に曲がってみると、ボディサイズから想像していた以上に小回りも利きました。駐車も問題なくできました。

走りを楽しみたいときには低いポジションを取れ、街中では視界を確保しやすい位置まで上げられる。

この調整幅の広さは、実際に乗って初めて分かったMacan Electricの面白いところです。

ただし、約1.94mという車幅そのものが小さくなるわけではありません。

視界や小回りには好印象だった一方、「大きなクルマを運転している」という心理的な負担は最後まで残りました。

マカンのサイズについては「ポルシェ マカンは都内で本当に乗りやすい?車幅1900mmの現実を解説」でも詳しくまとめています。

静かすぎてエアコンのファン音が気になった

Macan 4 Electricでもう一つ印象に残ったのが静粛性です。

EVなのでエンジン音がないのは当然ですが、それを差し引いても車内は静かでした。ロードノイズが気になった記憶もほとんどありません。

むしろ途中から耳に入ってきたのが、エアコンのファン音です。

エアコン自体が特別うるさいという意味ではありません。

それ以外の音が少ないので、普段なら気にしない小さな音が聞こえてくる。

単に「静かなEVだった」というより、「別の小さな音が気になるほど静かだった」という方が、今回の実感に近いです。

ポルシェ マカン4 Electricのリアビュー

後席も「大きなSUVに乗り込む」感覚がない

後席にも実際に乗ってみました。

ここでも印象に残ったのは、乗り降りのしやすさです。

背の高いSUVでは、後席に乗るときに少し上へ身体を持ち上げて「乗り込む」感覚があります。

Macan Electricでは、その感覚があまりありません。

スッと乗って、そのままシートに座れる。

ボディサイズは大きいのに、乗り込むときには大きなSUVという感じが薄い。運転席の低いドライビングポジションと合わせて考えると、Macan Electricが単に背の高いSUVを目指しているわけではないことが伝わってきます。

短時間の運転では後席に強く気になる部分もありませんでした。

ただし、長距離での快適性や荷物を積んだ状態での使い勝手、充電を含めた日常での使いやすさまでは今回実際に運転して判断していません。

ポルシェ マカン4 Electricの走行イメージ

ものすごく良いEV。でも「Porscheである必要があるのか?」はまだ分からない

Macan 4 Electricには、かなり好印象を持ちました。走りは自然で、静かで、速い。乗り心地もよく、408PSという数字から想像するほど扱いにくいクルマでもありません。

ただ、運転を終えて一つ疑問が残りました。

「これだけ良いクルマだけれど、Porscheである必要があるのか?」

今回実際に運転して、低く取れるドライビングポジションなどにPorscheらしさを感じました。一方で、Macan 4 Electricの良さのどこまでが「よくできたEVとしての良さ」で、どこからが「Porscheだからこその良さ」なのかは、まだ自分の中では答えが出ていません。

だからこそ、ここで無理に「PorscheらしいEVだった」と結論づけるより、この疑問も含めて今回実際に乗って感じた率直な印象として残しておきたいと思います。

Macan 4 Electricを実際に運転して感じた結論

Macan 4 Electricは、408PSの四輪駆動EVです。

でも、実際に乗って印象に残ったのは「408PSだから速い」という単純な話ではありませんでした。

アクセルもブレーキもステアリングも自然で、回生ブレーキの存在もほとんど意識しない。乗り心地は快適で、車内はエアコンのファン音が気になるほど静かです。

それでいてシートを下げれば、SUVとは思えないほど低いドライビングポジションを取れる。

快適な電動SUVとして自然に乗れる一方で、走りを楽しむためのPorscheらしさが、こうした部分にきちんと残っているように感じました。

一方、約1.94mの車幅はやはり大きいです。街中で左側の車幅が気になった場面や、駐車時の取り回しについては「マカン エレクトリックは大きすぎる?実際に運転して感じたサイズ感」で詳しく紹介しています。

視界は思ったよりよく、小回りも利く。それでも狭い道では左側を何度も確認したくなりました。

Macan 4 Electricを検討するなら、スペックや加速性能だけを見るのではなく、実際に運転席へ座り、シートを上下させ、自分が普段走るような街中でも運転してみることをおすすめします。

速さだけでも、静かさだけでもない。

高性能なのに自然に乗れて、SUVなのに低い位置から走りを楽しめる。

今回実際に運転して、そこにMacan 4 Electricの魅力を感じました。

もう一つ気になっているのが、Macan Electricの中古価格とリセールです。

Macan Electricの新車価格と中古相場を実際に比べると、約1年落ちで800万〜900万円台の個体も見つかりました。オプション込みの新車価格やEVバッテリーの状態まで含めた購入判断は「マカン エレクトリックのリセールは厳しい?新車のオプション込み価格と中古相場を比較」で詳しくまとめています。