比較_レクサスNX・ポルシェマカンの大きさ

前回、ポルシェカイエンとマカンの比較を行いました。

カイエンと比べてコンパクトであるマカンも、決して小さくはない（むしろ大きい）という結論でした。

マカンでさえも都内の運転には気を使いそうです。

今回はそのマカンと大きさ的に似ていそうなレクサスNXとのサイズ比較等についてお届けしていきます。

NX・マカンの大きさ

早速レクサスNXとポルシェマカンのボディサイズを比較してみます。

比較はどちらも最上級グレードにて比較を行います。

	ポルシェマカン GTS	レクサスNX 450h+ F SPORT	差分
全長	4,726mm	4,660mm	▲66mm
全幅	1,927mm	1,865mm	▲62mm
全高	1,596mm	1,660mm	+64mm
ホイールベース	2,807mm	2,690mm	▲117mm
最小回転半径	5.6m	5.8m	+0.2m
車両重量	1,960kg	2,020kg	+60kg
室内長	–	1,805mm	–
室内幅	–	1,520mm	–
室内高	–	1,195mm	–
車両本体価格	12,350,000円	7,535,000円	+4,815,000円

この数字を見て思うことは以下の3つです。

車幅について

レクサスNXの車幅は1,865mmで1,900mmを下回ります。

他の国産SUVも車幅が1,900mmを超えるクルマは非常に稀であり、ほとんどのクルマがそれ以内です。

それを思うと日本の道路環境・駐車場環境での車幅の限界は1,900mmと国産自動車メーカーも考えてクルマを設計されているのではないでしょうか。

最新のタワーパーキングでも車幅制限が1,900mmとなっていることが多く、実用という観点で車幅1,900mmオーバーは厳しいと思われます。

※レクサスRXの車幅は1,920mmありますが

最小回転半径について

車幅については、マカンがNXと比較し「+62mm」と大きいのですが

最小回転半径は、マカンがNXと比較し「▲0.2m」と今度は下回っています。

ホイールベースはNXの方が「117mm」も短いのですが、最小回転半径は大きいという事象が起きています。タイヤの切れ角が異なったりするのでしょうか。

クルマの取り回しは、全幅・全長・最小回転半径で決まるのですが、この最小回転半径の影響は大きいと思います。

シュチュエーションによっては、マカンの方が取り回しが良いと感じるシーンがあるのかもしれません。

いつかのタイミングで両車の乗り比べを実施してみたいと思います。

車両本体価格について

2台を比較してみたものの車両本体価格の差を見ると比較すべきクルマでは無かったのかもしれません。

価格差なんと「4,815,000円」

しかもご存知の通りポルシェはここからオプションをつける必要があります。マカンGTSは標準装備のものが多いですが、それでもいくつかのオプションが必要になります。

結果的に「600万」近くの差分がつくものと想定されます。

なお、マカンのベーシックモデルの「マカン」の車両本体価格は「7,910,000円」となり、レクサスNX 450h+ F Sportと同等な価格帯になっています。

価格で比較をするのであれば、マカンベーシックモデルで比較検討すべきかもしれません。

NXが安いのか？マカンが高いのか？これは最終的には個人の価値観によって判断が異なります。

マカンは小さいのか

マカンは兄貴分のカイエンよりは小さいが、NXをはじめとする国産SUVと比較して小さくない（むしろ大きい）クルマです。

国産SUVもクルマ全体の中では大きい部類ですので、一般的にマカンはとても大きいクルマです。

自動車記事等でコンパクトな輸入車SUVなどの記載がありますが、あれは大きな間違いです。

購入される際は試乗車を長めにお借りし、ご自宅周辺からよく行かれる場所など、様々なシュチュエーションを体感することをオススメします。

マカンの魅力

大きさについてはマカンは小さくないという結論でした。

それでは大きさ以外のマカンの魅力は何でしょうか。

それはスポーツカーブランドであるポルシェが、そのスポーツ性を失わずにSUVを実現したという所でしょう。

決して小さくはないボディでありながら、GTSにあたっては0-100km4.5秒とひと昔のカレラターボに相当するパフォーマンスを発揮します。

そういった点でも購入される際はGTSをオススメします。

NXの魅力

NXの魅力はなんと言っても安心感のある国産車という点でしょう。

しかもその中でハイブランドと言われるレクサスが制作したクルマである点もその魅力を際立たせます。

そしてさらには「PHEV（プラグインハイブリッド）」であることも魅力度をあげています。

環境問題を含めたwell-beingな社会が求められる中、EVモード（エンジン利用なし）で最大87kmも走ることができる機能が非常に魅力的です。

また、NXの購入を具体的にされる方は「マダーレッド」という外装色のクルマを是非見てください。

イタリア車かと見間違える位に国産車離れした魅力的なカラーであり、F Sport専用のブラックのホイールとあいまって、非常に魅力的なエクステリアになっています。

結論：どちらがオススメか

それぞれの魅力を記載してきましたが、まさに何を重視するかでオススメが異なります。

自分自身このような結論を記載されると「おいおい結論は書かないの？」って思うこともありますので、私の主観でオススメを記載します。

クルマが好きな方、こだわりたい方は、マカンGTSが絶対オススメ

クルマ好きな方、こだわりたい方は、マカンを購入されることを強くオススメします。

マカンを購入して後悔することは無いでしょう。あるとするとカイエンの方が良かったかなと思うことがたまにある位でしょうか。

ここで気をつけていただきたいのは、購入するグレードは「マカンGTS」限定です。

ここは妥協してはいけないポイントです。

「マカンGTS」はエクステリア・インテリア・走り・リセールバリュー等々、全てに渡って魅力的なグレードです。

オーナーのブログなど見ても、マカンオーナーがGTSに買い替えたいという記事を見かけます。

800万を超えるクルマを購入して、同一車種のグレードに憧れるのはもったいありません。

中古車でも良いので、マカンGTSの購入をオススメします。

ライフスタイルを優先したい方は、レクサスNXがオススメ

ポルシェは気になるけど、そこまで興味が無いという方は、レクサスNXがオススメです。

こちらも購入される場合は「450h+ F Sport」グレードがオススメとなります。

環境を意識したクルマをさらりと乗りこなす。とてもスマートで素敵です。

しかも国産SUVでなく、ハイブランドのレクサスのクルマに乗る点もスマートに感じます。

価格もマカンと比較すると割安ですので、その余った費用で旅行やドライブにいったり、様々なアイテムを購入したりとクルマに限らず広がり感があります。

NXの場合は絶対「450h+ F Sport」の方が良いとは言い切れませんが、このグレードのマダーレッドを購入すると、マカンGTSにも超える魅力があると思います。

まとめ

レクサスNX・マカンの大きさ比較から始まった記事でしたが、最終的にどちらがオススメかまで記載させていただきました。

大きさの結論としては、マカンは車幅がとても大きく、NXは最小回転半径が大きい、ということで、どっちもどっちでという結論です。

一つ言えることは、マカン・NXともに、どちらもかなり大きいクルマになりますので、購入の際は慎重に判断することをオススメします。