購入検討記_ポルシェカレラ（997）カブリオレ

スポーツカーとオープンカーを同時に2台保有していた私が、クルマを1台に絞りたいと思い、ポルシェカレラ（997）カブリオレの購入検討をした際の経験をお届けします。

私が保有していたクルマ（2台）

「ポルシェカレラ（993）」と「BMW_Z4」の2台体制により、今までに無い安定感を見せていました。「クラシックカー」と「現代オープンカー」という愛称は抜群で非常に満足度が高い状況でした。

しかしながら、クルマ好きは忙しく「無いものねだり」「隣の芝生は青く見える」という言葉の通り、色々なクルマが気になります。そして「2兎を追うものは1兎も得ず」という言葉もありますので、1台で満足するクルマが無いかと検討を始めました。

1台体制で理想的なクルマ

現クルマ体制での満足度が高いため、これを1台にするとなると候補になるのは（「ポルシェカレラ（993）」＋「BMW_Z4」）÷2＝「ポルシェカレラカブリオレ（水冷モデル）」。

そうです購入検討するクルマは「ポルシェカレラカブリオレ（水冷）」です。ポルシェかつ屋根が開くという私にとっては理想的な1台です。

早速実車を見にいきます

早速実車を見てきました「カレラS（997）カブリオレ前期」です。見学して思ったことをお届けしていきます。

エクステリア

「997カブリオレ」のリアスタイルは「スピードスター」を連想させます。とてもカッコが良いです。「カレラS」の2本出しマフラーも魅力度を増します。

インテリア

写真はありませんが、見学したクルマは「スポーツシート（ブラウン）」がついていました。座席に座らせていただきましたが「スポーツシート」はフィット感も含めて満足度が非常に高いです。

そしてソフトトップカブリオレの課題の1つである「リアの死角」は思ったより無く、これなら大丈夫かもしれないと思いました。

エンジン・ミッション

今回試乗はしませんでしたが、「カレラSのカブリオレ」であるため、音もよく性能も全く間違いないと思います。しかしながら「前期」でしたので「PDK」の搭載がありません。

「PDK」は一度乗ってしまうと「トルコンAT」がもっさり感じてしまいます。もし試乗をしていたら印象が悪かったっかもしれません。

見学後の感想

次に購入するクルマは「カレラカブリオレ」だろうと思っていましたが正直あまりグッときませんでした。その理由は以下の通りです

• 買うならPDK搭載モデル。「997カブリオレ前期」は5速のTipsですが、「997後期」は7速のPDKです。

• PDK搭載後の「997後期」はLEDテールにもなっており、「997前期」は｢中途半端感」が否めない。

• 「997」を買うなら後期。値段差はありますがリセールを考えると後期を購入した方が良い。

991、992が気になる

「空冷ポルシェ」には空冷ならではの味がありますが、「水冷ポルシェ」には新たな課題があります。

「最新のポルシェが最高のポルシェ」という言葉がありますがこの言葉に間違いはありません。

つまり約3年に1度新車を乗り換え続けなくてはいけません。「996」以降の「水冷ポルシェ」は常に最新のポルシェが出続けてしまうのでキリがないのが課題です。

現に「991」がデビューした際に試乗をしましたが、「997」とはもはや「車格の違うクルマ」に生まれ変わっていました。

しかも「991」「992」はカブリオレをベースに作られていると思える思えるくらいにエクステリアのおさまりも良い状況です。

そのような状況であるため「997後期」でさえ購入に躊躇をしてしまいます。

空冷ポルシェのカブリオレ？

「水冷ポルシェ」はキリがありません。それであればいっそのこと「最新の空冷ポルシェ」ということで「993」を大切にする方が幸せかもしれません。

かといって「空冷ポルシェのカブリオレ」の1台体制という選択肢はないですし

「997前期型カブリオレ」をもう1台見学

前回想像以上にグッとこなかった「ポルシェカレラ（997）カブリオレ前期型」ですが、それとは別のクルマをもう1台見学してきました。

結論から申し上げるとやはり「前期型は無し」でした。そのため写真もありません。NGだった理由は以下の通りとなります

「997前期型カブリオレ」がNGな理由

• 全体：古臭い。「991」を見てしまった後であるためかなり古く見えてしまった。

• 内装：「オールレザーインテリア」では無いためドライビングポジションから見える景色が価格にあっていません。「997」はオールレザー仕様が少ないです。「オールレザーインテリア」になるとダッシュボードが革張りになり高級感が増します。

• 外装：「外装黒×内装黒×幌黒」は、地味すぎてパッとしません。

• 価格：新車価格が高いため当然ですが、中古車も高くある意味中途半端です。

次に「997後期型カブリオレ」を見学

「ポルシェカレラカブリオレ」が今の自分に最適なクルマであると感じていますが、前回見学した「997前期型」は課題が残りました。

PDK搭載等パワーアップした「997後期型カブリオレ」を見学していきます。

エクステリア

「997後期型」はテールレンズが「LED」です。これによりエクステリアは「前期」に比べ抜群に良くなっています。新しいモデルに見えます。

一方「991」と比較するとかなり古臭い印象です。

インテリア

「997前期型」と同じ感想です。

「外装黒×内装黒×幌黒」のため、パッとしません。非常に地味という印象。

また「オールレザーインテリア」で無いため、「ダッシュボード」と「センターコンソール周辺」が古い印象。

結論

「997前期型カブリオレ」と同じく、グッときませんでした。

もちろん「997後期型カブリオレ」が自分のクルマになると考えると嬉しいのですが、その見返りとして「1000万円以上」のお金が飛んでいきます。そこのバランスを考えると、グッとこないというのが結果です。

中途半端に高い買い物をするのであれば、以下のような満足する仕様、もしくは「991」を購入すべきと思いました。

欲しい「997後期カブリオレ」の条件

1. カレラS以上
2. ワイドボティ
3. オールレザーインテリア
4. BOSE
5. 外装×内装の組み合わせがレア

しかし、このような条件の中古車は今後も出てくることは稀だと思いますので、「1000万円」を出して「997後期型カブリオレ」を購入するという選択肢は非現実的なのかもしれません。

まとめ

997カブリオレは前期・後期とも中途半端な印象でした。

購入するのであれば、カブリオレを意識したスタイリングであり、走りも素晴らしい「991カブリオレ」を購入する。

もしくは「996後期型カブリオレ（できればカレラ４S）」をそこそこの金額で購入するのが、バランスが良いというのが結論です。