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マカン エレクトリックは大きすぎる?街中・幹線道路・駐車場で実際に運転してみた

ポルシェ マカン エレクトリックの外観 Porsche

ポルシェのMacan 4 Electricを実際に運転して、運転席に座った瞬間に感じたのは「大きいな、このクルマ」でした。まだ走り始める前です。

これまでにも大きなSUVには何台も乗ってきました。細い道へ入ればボディサイズを意識することはありますが、今回は乗った瞬間から違いました。

そして普通の2車線の幹線道路へ出ると、その「大きさ」は左側への不安に変わりました。

車線の中にきちんと収まっているのか。右折待ちのクルマがいたとき、その左側を抜けられるのか。助手席の同乗者に「左、大丈夫?」と何度か聞きました。

Macan Electricの全幅は1,938mm。確かに大きい。

ところが、実際に曲がってみると思ったより小回りが利き、駐車にもそれほど苦労しませんでした。メーターには車線や周囲の車両などが表示され、車幅にまだ慣れていない場面では安心材料にもなりました。

「大きく感じる」のに「扱いにくい」とは少し違う。

実際に街中を運転して初めて分かったMacan Electricのサイズ感をまとめます。

ポルシェ マカン エレクトリックの外観

乗った瞬間から「大きい」。幹線道路では左側が気になった

Macan Electricの大きさを最初に感じたのは、走り始めてからではありません。

運転席に座った瞬間です。

これまで乗った大きなSUVでも、狭い道へ入れば「大きい」と感じることはありました。ただ、乗り込んだ段階でここまで大きさを意識した記憶はありません。

さらに普通の2車線道路へ出ると、今度は左側の車幅をかなり意識しました。

車線の中に収まっているのか。左側に十分な余裕があるのか。

特に気になったのが、右折待ちのクルマがいる場面です。

その左側を抜けられそうに見えても、Macan Electricでどこまで寄っていいのか感覚がつかみにくい。普段なら自分で判断して通るような場面でも、今回は助手席の同乗者に「左、大丈夫?」と確認しました。

細い路地ではなく、幹線道路を普通に走っていてこれほど車幅を意識したのは初めてです。

全幅1,938mmという数字以上に、「乗った瞬間から大きく感じ、幹線道路でも左側を確認した」という経験が、私にとってMacan Electricのサイズ感を最もよく表していました。

なぜここまで大きく感じたのか。低い着座位置も影響していた

もちろん、全幅1,938mmそのものが大きいことは間違いありません。

ただ、今回の違和感は車幅だけでは説明できないように感じました。

Macan ElectricはSUVなのに、驚くほど低い位置までシートを設定できます。

低く座ると、一般的なSUVのように上から周囲を見渡す感覚とはかなり違います。身体がクルマの中へ深く入ったようで、SUVというよりスポーツカーに近いドライビングポジションです。

この低さ自体は、Macan Electricの魅力だと思います。

大きなSUVだから高い位置から見下ろして運転するのではなく、ドライバーを低い位置に置く。Macanが単に実用的なSUVではなく、Porscheとして運転することを重視しているのだと感じた部分です。

一方、初めて乗った私には、この低さが1,938mmのボディをさらに大きく感じさせていたように思います。

左側がどこまであるのか。車線の中で自分がどの位置にいるのか。これまでSUVで無意識に使っていた感覚と違うためです。

Porsche自身もElectricのMacanでは、ドライバーと助手席の着座位置が従来モデルより最大28mm低くなり、スポーティな着座位置を特徴として説明しています。

そこで運転の途中でシートを少し上げてみると、周囲との距離感をつかみやすくなりました。特に気になっていた左側が分かりやすくなり、Aピラー周辺も思っていたより視界を邪魔しません。

同じ全幅1,938mmでも、座る高さによって大きさの感じ方が変わる。

これは今回、実際に乗って分かったMacan Electricの特徴でした。

Macan 4 Electricの走りや乗り心地、低いドライビングポジションについては、「Macan 4 Electricの走り・乗り心地を実体験でまとめた記事」で詳しくまとめています。

ポルシェ マカン エレクトリックの運転席とデジタルメーター

車幅が不安なとき、メーターの3D表示が安心材料になった

もう一つ、街中で印象に残ったのがメーターの表示です。

Macan Electricの12.6インチのデジタル・インストルメントクラスターには、周囲の状況を3Dで表示するドライバーアシスタンス画面があります。

実際に走っていると、車線の中での自車の位置や、前方の車両、周囲の道路利用者などをメーター上で視覚的に確認できます。

今回のように、まだ車幅感覚をつかめず「左、大丈夫かな」と感じているとき、この表示はかなり印象に残りました。

もちろん、メーターを見れば車幅を気にしなくていいわけではありません。最終的には自分の目で周囲を確認して運転します。

それでも、自分ではまだ1,938mmのボディをつかみ切れていない一方で、クルマが認識している車線や周囲の状況が目の前に表示される。

大きなクルマに慣れるまでの補助として、安心感につながる機能だと感じました。

「大きい」と感じたMacan Electricが、同時にドライバーの周囲認識を助けてくれる。この組み合わせも、実際に街中で乗って分かったことです。

リアアクスルステアリング? 思った以上に小回りが利いた

乗った瞬間の大きさとは反対に、実際の取り回しは予想より楽でした。

約1.94mもあるクルマなので、曲がるときにもかなり大回りになると思っていました。

ところが実際にステアリングを切ると、「思ったより小回りが利く」というのが率直な印象でした。

新型Macanはオプションのリアアクスルステアリングを装着すると、後輪が最大5度操舵し、最小回転半径は5.55mとされています。

今回乗ったMacan 4 Electricにも、おそらくリアアクスルステアリングが装着されていたと思います。装備表まで確認していないため断定はできませんが、今回感じた小回りの良さとは整合します。

直線を走っていると左側が気になり、「大きい」と強く感じる。

ところが交差点や駐車場でクルマの向きを変えると、ボディサイズから想像したほど持て余さない。

Macan Electricでは、「大きく感じること」と「取り回しが悪いこと」は別でした。

街中を走るポルシェ マカン エレクトリック

駐車では車幅を意識したが、苦労はしなかった

駐車も実際に試しました。

乗った瞬間から大きさを感じ、幹線道路では左側も気になったので、駐車ではさらに苦労するのではないかと思っていました。

ところが今回運転した環境では、特に苦労せず駐車できました。

周囲は見やすく、小回りも思ったより利く。幹線道路で左側を気にしていたときよりも、クルマの位置を把握しやすく感じました。

これは少し意外でした。

ただし、「駐車できた」ことと「どんな駐車場でも余裕がある」ことは別です。

全幅1,938mmという物理的な大きさは変わらないので、自宅駐車場や普段使う商業施設、機械式駐車場などとの相性は購入前に確認する必要があります。

Macan全般の車幅や駐車場、都内での使いやすさについては、「ポルシェ マカンは都内で本当に乗りやすい?車幅1900mmの現実を解説」で詳しくまとめています。

「大きい」のに「思ったより扱える」という不思議な感覚

今回実際に運転して一番興味深かったのは、心理的な大きさと実際の扱いやすさが一致しなかったことです。

運転席に座った瞬間から大きい。

幹線道路では左側が気になる。

右折待ちのクルマの左を通るときには、助手席の同乗者に確認したくなる。

それでも、シート位置を変えると周囲を把握しやすくなり、メーターの3D表示も状況確認を助けてくれる。さらに実際に曲がると思ったより小回りが利き、駐車にも苦労しませんでした。

つまり私の場合、Macan Electricで気になったのは「曲がれない」「駐車できない」といった操作上の問題ではありません。

約1.94mのボディを、自分がどこまで安心して扱えるかという感覚でした。

これはカタログの全幅だけを見ても分かりません。

同じ1,938mmでも、着座位置、視界、運転支援、自分が普段走る道路、そして取り回しによって印象は変わります。

ポルシェ マカン エレクトリックのフロントビュー

Macan Electricは大きすぎるのか

今回実際に運転して感じた結論は、

「確かに大きい。でも、大きく感じることと扱いにくいことは同じではない」

です。

Macan Electricは、私には思った以上に大きく感じるクルマでした。

しかも、その印象は走り始めてからではありません。運転席に座った瞬間からです。

そして普通の幹線道路へ出ると、その大きさは左側の車幅への不安として現れました。これまで大きなSUVに乗っても経験しなかった感覚です。

一方で、実際に動かしてみると印象は少し変わります。

周囲の見え方をつかみやすくでき、メーターも状況認識を補助してくれる。曲がれば予想以上に小回りが利き、駐車にも苦労しませんでした。

だからMacan Electricの大きさを判断するときは、全幅1,938mmという数字だけではなく、実際に自分が普段使うような道路で運転してみることが重要だと思います。

私の場合、乗った瞬間には「かなり大きい」と感じました。

それでも運転を終えるころには、

「大きいけれど、思ったより扱える」

という印象に変わっていました。

この二つが同時に存在するのが、実際に街中で乗って分かったMacan Electricのサイズ感でした。