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CX-60 3.3ディーゼル試乗レビュー|家族で45分乗って分かった乗り心地・振動・取り回し

比較・選び方

※この記事は、実際に家族でCX-60を試乗した体験をもとに書いています。掲載写真には、試乗車とはグレード・仕様・ボディカラー等が異なる参考画像を含みます。

白いマツダ CX-60 XDを斜め前から見たフロントスタイリング

マツダ CX-60は、以前から気になっていたSUVのひとつです。

堂々としたフロントデザイン、長いボンネット、大きなボディ。そして国産SUVの中では少し独特な存在感があります。

今回、購入候補のひとつとしてCX-60 3.3Lディーゼルに、家族で約45分試乗しました。

一般道を中心に走り、乗車人数は私たち家族3人とスタッフの方を含めた4人です。

結論から言うと、CX-60には明確に良かったところがありました。

シートは好印象でしたし、フロントカメラはかなり使いやすい。大きなボディの割に、通常の取り回しも想像していたほど大変ではありませんでした。

ただ、私たち家族にとっては、乗り心地、振動、操作系の重さがかなり気になり、最終的には購入候補から外れる結果になりました。

特に印象的だったのは、家族3人とも試乗の比較的早い段階から車酔いを感じたことです。

もちろん、これは「CX-60は酔う車だ」という意味ではありません。

あくまで今回の車両、道路、乗車条件、そして私たち家族との相性を含めた実体験です。

カタログスペックだけでは分からない部分を中心に、率直にまとめます。

今回試乗したCX-60

今回乗ったのは、CX-60の3.3Lディーゼルモデルです。

試乗時間は約45分。

高速道路ではなく、街中を中心とした一般道を走りました。

CX-60はグレードやパワートレインによって乗り味が異なります。また、発売後には乗り心地や操縦安定性、静粛性などについて商品改良も行われています。

そのためこの記事は、「CX-60という車すべての評価」ではなく、私たちが実際に試乗した車両で感じたこととして読んでいただければと思います。

フロントは迫力があって好み。一方、リアは少し物足りない

CX-60を目の前にして最初に感じたのは、「大きいな」ということでした。

特にフロントノーズが長く、正面から見るとかなり存在感があります。

ただ、私はこのフロントデザイン自体はかなり好みでした。

特に斜め前、45度くらいから見た姿は格好良く、大きなグリルと長いボンネットの組み合わせにはCX-60ならではの迫力があります。

一方で、リアのスタイリングはフロントと比べるとかなりさっぱりしているように感じました。

フロントから見たときには「かなり存在感のあるSUVだな」と思うのですが、後ろへ回ると、その迫力に対して少し物足りない。

個人的には、もう少しリアにもフロントと同じくらいの力強さがあれば、外観全体の印象はさらに良かったと思います。

つまりCX-60のデザインについては、「フロントはかなり好き。ただしリアは今ひとつ」というのが率直な評価でした。

マツダ CX-60 XDを後方から見たリアスタイリング

室内は広い。シートも好印象

運転席に座ると、車幅方向の広さを感じます。

特にセンターコンソールがかなり大きく、運転席と助手席の間がしっかり分かれています。

そして今回、CX-60で明確に良かったと思ったのがシートです。

座ったときの印象は良く、身体の収まりにも大きな不満はありませんでした。

マツダ CX-60の運転席とセンターコンソールを含むインテリア

一方、インテリア全体が「これだけで欲しい」と思わせるほど強烈だったわけではありません。

一部の素材については、長期間使ったときにどう変化するのだろう、という点も少し気になりました。

ただし、これは完全に好みの問題です。

室内空間そのものには十分な広さがあります。

発進して最初に気になったのは「重さ」と「ガサガサ感」

走り出して比較的すぐに感じたのが、操作系の重さでした。

まずアクセルがかなり重い。

軽く踏んでスッと前に出るというより、ある程度しっかり踏む必要がある感覚です。

そして低速走行では、私には少し「ガサガサする」ような感触がありました。

この「ガサガサ」という表現は、エンジン音だけを指しているわけではありません。

アクセルを踏んだときの感覚、車体から伝わる振動、ディーゼルエンジンの存在感などが合わさった、全体的なフィーリングです。

これは完全に個人の感覚ですが、私はこの時点で、「自分が好きな運転感覚とは少し違うかもしれない」と感じ始めました。

加速力より「もっと踏みたいと思うか」を重視したい

CX-60の3.3Lディーゼルに十分な力がない、という話ではありません。

普通に走るうえで加速力に困る印象はありませんでした。

ただ、車選びで私が最近重視しているのは、「アクセルを踏んだとき速いか」ではなく、「もっとアクセルを踏みたくなるか」です。

同じ“速い車”でも、運転していてさらに走りたくなる車と、そうならない車があります。

CX-60の場合、私は後者でした。

「もう少し踏んでみたい」「このままもっと走りたい」という気持ちにはあまりならなかった。

これは後に乗ったレクサスNX450h+や、以前約1週間乗ったMercedes-AMG GLC43とはかなり違う部分でした。

スペックの数字だけでは分からない、車との相性だと思います。

一番気になったのは乗り心地

CX-60の試乗で最も気になったのは、乗り心地でした。

路面の段差を越えたときに、車体が上下方向に動く感覚を比較的強く感じます。

単純に「硬い」というだけではありません。

硬さとともに、上下に揺さぶられるような感覚がありました。

運転している私自身も感じましたが、より大きかったのが家族の反応です。

CX-60の乗り心地については、単に「硬い」というより、細かな上下動や後席での揺れ方が我が家では特に気になりました。実際、家族3人とも試乗中に気分が悪くなっています。
家族で感じた車酔い・上下動・後席の快適性については、こちらの記事で詳しくまとめています。

「CX-60で家族3人が感じた車酔い・上下動を詳しく見る」

家族3人とも、比較的早い段階で車酔いした

今回、私たち家族3人は全員、試乗中に気分が悪くなりました。

しかも試乗の終盤ではなく、比較的早い段階です。

家族からも試乗後、「揺れる」「気持ち悪い」という感想が出ました。

家族で車を使うことが多い我が家にとって、ここはかなり大きなポイントです。

ただし、「CX-60は車酔いする車」という意味ではありません。

人によって感じ方は違いますし、道路状況、タイヤ、グレード、モデル年、乗車位置などでも印象は変わります。

あくまで、今回の車両に4人で乗ったとき、私たち家族3人にはこの乗り味が合わなかったという一次体験です。

停止時でもシートまで振動を感じた

もうひとつ印象に残ったのが振動です。

停止しているときにも、ディーゼルエンジンの振動を感じました。

ステアリングだけではなく、シートまで振動が伝わってくる感覚がありました。

私は静かで滑らかな車を好む傾向があります。

そのため今回の振動はかなり気になりました。

後にNX450h+に乗ったとき、ステアリング、ペダル、シートに不快な振動をほとんど感じなかったため、その違いはさらに明確になりました。

マツダ CX-60 XDの3.3L直列6気筒ディーゼルエンジン周辺

ステアリングもかなり重く感じた

ステアリングについても、かなり重い印象でした。

しっかりした操舵感とも言えますが、私は運転していて腕に力を入れ続けている感覚がありました。

特に前腕が少し疲れる感じがあります。

ステアリングの重さとアクセルの重さが組み合わさることで、車を軽快に操っているというより、こちらから車を動かしているという印象が強くなりました。

これをスポーティと感じる人もいると思います。

しかし私にとっては、運転の楽しさにはつながりませんでした。

ブレーキについては強い印象が残っていない

ブレーキについては、今回の試乗では明確な記憶が残っていません。

良くも悪くも、試乗後に強く思い出す項目ではありませんでした。

無理に評価を作らず、「強い印象は残っていない」としておきます。

大きい車だが、通常の取り回しは意外と悪くなかった

乗る前はCX-60の大きさがかなり気になっていました。

ところが実際に走らせてみると、普通の交差点や駐車では、見た目ほど扱いにくいとは感じませんでした。

これは少し意外でした。

ただし、ひとつ印象的な場面がありました。

普段ほかの車でも確認している、少し特殊なV字型のターンを試したところ、GLCでは比較的スムーズに回れた場所で、CX-60は2回切り返しが必要でした。

つまり、「CX-60は大きくて全然曲がらない」というわけではない。

しかし、特定の狭い場所では大きさを感じる場面もある。

この両方が実際に乗ってみた感想です。

マツダ CX-60 XDを左側面から見たサイドプロフィールと長いフロントノーズ

自宅駐車場には入った。ただ、かなり大きく見える

自宅の駐車スペースにも実際に入れて確認しました。

駐車そのものは問題ありませんでした。

ただ、停めた姿を見ると、かなり車が詰まって見えるという印象でした。

数字上「入るかどうか」と、毎日そこに停めていて圧迫感がないかは別問題です。

後にNX450h+を同じ感覚で見たときは、NXの方が少しコンパクトに感じました。

長いノーズで前方の見切りは気になる。でもフロントカメラはかなり良い

CX-60の長いフロントノーズは、外から見ると格好良いです。

一方、運転席から見ると、その長さが少し気になります。

特に狭い場所や交差点では、「車の先端がどこまで出ているのか」を意識する場面があります。

しかし、そこで非常に良かったのがフロントカメラです。

特にT字路から左右を確認するときに便利でした。

長いノーズの先にある道路状況を広い範囲で確認できます。

私はCX-60の前方見切りそのものには少し不安を感じましたが、その弱点をカメラでうまく補っていると感じました。

これは今回の試乗でかなり好印象だったポイントです。

マツダ CX-60 XDの運転席から見たダッシュボードとコックピット

良かったところも確実にある

ここまで読むとCX-60をかなり低く評価しているように見えるかもしれません。

しかし、良かったところもあります。

特に印象に残ったのは、シート、フロントカメラ、フロント周りのスタイリングです。

また、大きさの割に通常の取り回しが想像ほど大変ではなかったこともプラスでした。

CX-60には明確な魅力があります。

ただ、その魅力よりも、今回の私たち家族にとっては乗り心地や振動のデメリットの方が大きかった。

それが率直な結論です。

試乗後、私たちは「ディーゼルは買わない」と決めた

試乗後に一番はっきりしたのは、私たちの次の車にディーゼルは選ばないということでした。

今回の試乗によって、「自分たちが次の車に何を求めているのか」がかなり明確になりました。

私たちが重視したいのは、静粛性、滑らかな発進、振動の少なさ、家族が酔わないこと、長時間乗っても疲れにくいこと、そして、運転していて「もっと乗りたい」と思えることです。

CX-60 3.3Dは、少なくとも今回の試乗では、その方向とは少し違いました。

NX450h+、GLCに乗ると違いがさらに分かった

その後、レクサスNX450h+にも家族で試乗しました。

NX450h+では、CX-60とはかなり違う体験になりました。

停止時から走行中まで非常に静かで、不快な振動もほとんど感じません。

家族3人とも車酔いせず、後席では娘が眠くなるほどリラックスしていました。

一方、Mercedes-AMG GLC43は以前約1週間乗った経験があります。

高速道路を含めて家族で使いましたが、乗り心地について私は、「空を飛ぶ絨毯のよう」と感じるほど好印象でした。

もちろん、CX-60はディーゼル、NX450h+はPHEV、GLC43は高性能ガソリンモデルで、試乗時間も条件も違います。

単純な優劣比較はできません。

ただ、同じ家族が実際に乗ったことで、スペックよりも「身体がどう感じるか」の違いが非常によく分かりました。

CX-60は悪い車なのか?

私はそうは思いません。

CX-60には、フロントデザイン、シート、フロントカメラ、広い室内、大型SUVらしい存在感など、明確な魅力があります。

重めのステアリングやディーゼルらしい存在感を好む人もいるでしょう。

今回分かったのは、「評価の高い車」と「自分の家族に合う車」は同じではないということです。

ネットで高評価だから自分にも合うとは限らない。

逆に、評価が分かれる車でも、自分にとって最高の一台になるかもしれません。

だからこそ、最後は実際に乗ってみる必要があるのだと思います。

まとめ|CX-60の試乗で分かったのは「我が家に合う車」の条件だった

CX-60 3.3ディーゼルを約45分、家族で試乗しました。

今回の私たちの評価では、シート、フロントカメラ、フロントのスタイリングには魅力を感じました。

一方、上下動を感じる乗り心地、シートまで伝わる振動、重いステアリングとアクセル、そして家族3人が車酔いしたことが大きなマイナスポイントになりました。

またデザインについては、迫力のあるフロントに対して、リアは少しさっぱりしていて物足りないと感じました。

その結果、我が家ではCX-60 3.3Dを購入候補から外しました。

しかし、この試乗は無駄ではありませんでした。

むしろ、「次の車で絶対に譲れないもの」がはっきりしたという意味で、とても価値のある試乗でした。

車を選ぶときに重要なのは、カタログスペックだけではありません。

自分が運転してどう感じるか。家族が後席でどう感じるか。自宅に停めたときどう見えるか。狭い道でどう動くか。

そして試乗が終わったあと、「もう一度乗りたい」と思うか。

これからもそうしたスペック表だけでは分からない実体験を残していきたいと思います。

FAQ

CX-60の乗り心地は硬いですか?

今回試乗した3.3Lディーゼルでは、私たちは硬さだけでなく、上下方向の動きも比較的強く感じました。ただしCX-60は商品改良も行われているため、年式や仕様によって印象が異なる可能性があります。

CX-60で車酔いしましたか?

今回の試乗では、私たち家族3人とも比較的早い段階から車酔いを感じました。ただし車酔いには個人差があります。あくまで今回の車両・走行条件での我が家の体験です。

CX-60は大きすぎますか?

実車を見ると長いノーズもありかなり大きく感じました。一方、通常の道路や駐車では想像していたほど扱いにくくありませんでした。ただ、特定の狭いターンでは2回切り返しが必要でした。

CX-60のディーゼルは振動しますか?

今回の試乗車では、停止時にもステアリングやシートにディーゼルエンジンの振動を感じました。これを気にするかは、ディーゼル車への好みによってもかなり変わると思います。

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