ポルシェカレラ（993）購入から売却まで

「ポルシェカレラ（993）」を保有した7年間を振り返ります。空冷ポルシェの購入を検討されている方の参考になればと思います。

もっとディープな話が良いのかもしれませんが、今回は購入から売却までの一連の流れをお届けしていきます。

試乗編

ポルシェカレラ「993」は購入する前に「実際に購入した車」「知人の車」の2台を試乗しました。その際の印象を振り返ります。

エクステリア

間違い無くかっこ良いです。何も不満がありません。

まさか自分が「ポルシェカレラ」のオーナーになるとは想像もできない程の、独特かつ魅力のあるスタイリング。

インテリア

信じられない位細い「Aピラー」と「メルセデスベンツ Gクラス」かと思うほど「立っているフロントウィンドウ」。

そのおかげで、車内はとても明るく、広く感じます。

「空冷ポルシェ」「クラシックミニ」「メルセデスベンツ Gクラス」という名車の共通項は、Aピーラーが細く、運転席に座った時の景色が明るくひらけていることです。

走り

試乗した2台、どちらも「4速tips」でしたので「こんなものか」という印象。

アクセルも重いので、速く感じません。ただ、メーター見てみると速度が出ています。

つまり安定しています。

それにしても「4速tip」の「2速発進」は正直トロい。

ブレーキ

「国産」や「BMW」のように軽く踏むと全く効きません。

しかしながら、強く踏むと効きます。

その他

リアエンジンから、オイルクーラー（フロント）までオイルが流れるのですが、その音が小川のようで、なんだか心地良かったです。夜の信号待ちの間に「チョロチョロ」と音がします。

まとめ

走りにインパクトは正直ありませんでしたが、「2速発進」でトロいと思いつつもそれでもスピードにのるトルク感、切り立ったフロントウィンドウ等々個性的なクルマという印象でした。

購入編

気になる「993」をネットで見かけお店に伺いました。そのとき私は「BMW党」で「ポルシェ」をまさか自分が購入するとは思ってもみませんでした。初めて本気で「ポルシェ（993）」を視察します。

これまに無かった感覚になりました。「シックスセンス」が働きました。運命的。在庫を確保するため、その場で手付金をお支払いしました。今考えるとそれ程「運命」を感じたのだと思います。

「993」が急に（どうしても）欲しくなってしまったので、他の個体と比較するため他のお店も何件か視察に回りました。しかしながら、他の「993」はあまり「グッ」とこないのに、どうしてか最初に見た「993」が気になって仕方がありません。

これは運命です。もう一度お店に伺いします。

やはり、この個体が欲しいと「購入」しました。「今までに乗ったどんな車」よりも満足し、一生乗ろうかと思うほどでした。

騒音クレーム

深夜の「エンジン音」＋「ドアの閉まる音」に対し、ご近所さんからクレームが入りました。深夜に動くためにクルマを保有しているのですが。「エンジン音は理解できるが、ドアをもっと静かに閉めれないのか」とのご指摘です。

ちなみに、クレームされた方本人に「ドアを閉めていただいたのですが、やはり半ドアになりました」。かといって許されません。致し方なく「三菱のアイ」を増車することにしました。

これがある意味良くなかったのです。「993」に乗らなくなりました。「993」は所有するだけでも満足であり、普段は「三菱アイ」に乗り続けるという生活が始まりました。

クルマ3台体制

時には、週末しか車に乗らないのに、このような３台体制になったり。変態ですね

三菱アイをBMW_Z4に入れ替え

しばらくすると、お気に入りの「三菱アイ」に不満が出てきてしまい「BMW_Z4」に乗り換えました。これまた本当に良くなかった（笑）。

「BMW_Z4」により「三菱アイ」の時以上に「993」に乗る機会が減りました。「タイプの違うクルマ」ではありますが、見方によっては似ている「Z4」の方が「快適・速い・屋根開く」ということで「Z4」にばかり乗るようになってしまいました。「クルマ2台で実質4シーター」という状況でした。

ポルシェカレラ（993）の結末

そして、結末がこれです。あまりにも「993」に乗らなかっためこのようなことになりました。購入時にオーバーホールをしたのですが、乗らないとダメですね（思い返せば7年も乗りました「993」）

わかりますでしょうか？ベットリ

そうです「オイル漏れ」です。

「空冷エンジンは乗らないと良くない」と言われていますが、その通りでした。半年位放置していたので、このようなことになってしまいました。大反省です。

修理して維持することも考えましたが、また乗らずにガレージの置物となってしまう可能性が高く「993」にも申し訳ないので泣く泣く手放すことにしました。7年間も一緒にいたのに寂しい限りです。

最終日（売却日）

手放す日の後姿です。寂しげです。それにしてもリアススタイルはいつ見てもカッコよかった。ありがとう「993」。

ポルシェ」を保有するという満足感が無くなり寂しい限りですが、しばらくは「Z4」に乗り「ポルシェライフ」に戻れるよう日々頑張りたいと思います。でも、やはり寂しいな。