2年続けて、2月ごろにディズニーランドへ出かけようとした日に雪の予報が出たことがあります。
結局、車ではなく電車で行くことになりました。せっかく車があるのに、雪の予報だけで使えなくなるのはもったいないと感じました。
そんなときに思うのが、「スタッドレスタイヤがあればよかったな」ということです。
でも、東京で雪が降るのは年に1〜2回あるかどうか。そのためだけにタイヤを4本買い、保管して、毎年履き替えるのも大げさな気がします。
冬には中央道や関越道を使って、山梨・長野・群馬方面へ出かけることもあります。そういう日に雪の予報が出ると、やはり気になります。
そこでおすすめしたいのが、オールシーズンタイヤです。
普段は夏タイヤのように使えて、多少の雪にも対応できる。雪が降りそうだからといって、毎回すぐに車を諦める必要がなくなるかもしれません。
もちろん、夏タイヤとまったく同じ性能ではありませんし、凍結した道路ではスタッドレスに及びません。
それでも、東京を中心に車を使い、年に1〜2回の雪にも備えたい人にとって、オールシーズンタイヤは合理的な選択肢です。
大切なのはメリットと限界を理解して自分の車に合う製品を選ぶこと。夏タイヤとの性能差や、レクサスNX・ポルシェ・マカンの20インチでの選び方まで見ていきます。
オールシーズンタイヤは、東京の車生活にちょうどいい
オールシーズンタイヤは、乾燥路や雨天での日常走行に対応しながら、軽い積雪にも一定の性能を持たせたタイヤです。
夏タイヤとスタッドレスの中間的な存在ですが、使い方によっては、その中間的な性能こそがメリットになります。
| 比較項目 | 夏タイヤ | オールシーズン | スタッドレス |
|---|---|---|---|
| 乾燥路 | 高性能 | 日常使用に対応 | 夏場の常用には不向き |
| 雨天 | 高性能 | 銘柄により高性能 | 製品・条件による |
| 軽い積雪 | 不向き | 3PMSF付きは対応可能な場面あり | 得意 |
| 凍結路 | 危険 | 大きな弱点 | 相対的に有利 |
| 季節の履き替え | 通常不要 | 基本的に不要 | 夏タイヤと履き替えが必要 |
※一般的傾向。個別製品や路面条件によって異なります。
東京では冬でもほとんどの日は雪のない道路です。だからといって、年に数回の雪にまったく備えないのも悩ましい。車で出かけたい日に雪の予報が出るたび、予定を変更することになるからです。
スタッドレスを別に用意すれば冬の対応力は高まりますが、購入費用と保管場所、年2回の履き替えが必要です。オールシーズンなら1セットで通年使用でき、軽い積雪への対応力も備えられます。
まずは自分のタイヤサイズで価格の目安を見ておくと、2セット持つ場合との違いも考えやすくなります。AUTOWAYでオールシーズンタイヤの価格・サイズを確認する
雪が降る日も必ず運転できるわけではない。それでも、夏タイヤだけの場合より選択肢を増やせる。これが東京でおすすめする最大の理由です。
夏タイヤと比べて、普段の走行性能はどれくらい違う?

東京では乾燥路や雨天で走る機会の方が圧倒的に多いため、雪上性能だけでタイヤを選ぶわけにはいきません。2025年の欧州Auto Bild比較試験を参考に、普段の走行性能を考えます。
乾燥路のブレーキ性能は、夏タイヤが優勢
| タイヤ | 制動距離(100km/hから停止) | 夏タイヤとの差 |
|---|---|---|
| 夏タイヤ(比較基準) | 34.8m | 差なし |
| ブリヂストン Turanza All Season 6 | 38.1m | +3.3m |
| ミシュラン CrossClimate 3 Sport | 38.8m | +4.0m |
| ミシュラン CrossClimate 3 | 40.4m | +5.6m |
| コンチネンタル AllSeasonContact 2 | 41.5m | +6.7m |
比較試験:2025 Auto Bild All Season Tyre Test
※同一試験の特定サイズ・車両・条件での数値。NX・マカンの20インチで測定した結果ではありません。
夏タイヤの制動距離が最も短い一方、オールシーズンタイヤ同士にも差があります。製品を選べば夏タイヤとの性能差をある程度抑えながら雪上性能を得られるのは魅力ですが、数メートルの差を軽視してはいけません。
コーナリング性能も、製品によっては夏タイヤに近い
| タイヤ | 平均速度 |
|---|---|
| 夏タイヤ(比較基準) | 102.8km/h |
| コンチネンタル AllSeasonContact 2 | 101.1km/h |
| ブリヂストン Turanza All Season 6 | 100.8km/h |
| ミシュラン CrossClimate 3 Sport | 100.6km/h |
| ミシュラン CrossClimate 3 | 99.3km/h |
夏タイヤが最も高い数値ですが、オールシーズンタイヤも比較的近い結果です。ただし、この数値だけで運転感覚の質をすべて評価することはできません。
雨の日は、オールシーズンが必ず不利とは限らない
比較試験によってはオールシーズンがウェットブレーキで夏タイヤに迫る場合もあります。「夏タイヤは雨に必ず強い」と単純化せず、銘柄別のウェット制動、排水性能、ハイドロプレーニング耐性を確認して選びたいところです。
乗り心地やロードノイズは、銘柄選びが重要
オールシーズンタイヤはトレッドの設計が夏タイヤと異なるため、交換後の振動やロードノイズの感じ方は変わる可能性があります。ただし、必ずうるさい、乗り心地が悪いというわけではありません。特に20インチSUVでは普段の静粛性や段差の吸収感も重視して製品を選ぶのがおすすめです。
乾燥路の性能では夏タイヤが優勢。それでも、普段の走行性能と雪への対応力を1セットで両立できることが、オールシーズンの魅力です。
雪道では夏タイヤより有利。ただし凍結路には注意
| タイヤ | 圧雪路 | 氷盤路 |
|---|---|---|
| 夏タイヤ | 29.9m | 105.4m |
| オールシーズン | 22.7m | 101.1m |
| スタッドレス | 17.3m | 78.5m |
※特定条件の試験結果であり、すべての現行製品の性能を示すものではありません。圧雪路では夏タイヤより有利な一方、氷盤路では性能に大きな限界があります。
3PMSFマークのある製品を選びたい
タイヤ側面にある山と雪の結晶のマーク(3PMSF)は、所定の雪上性能を示します。購入するなら3PMSF付きの製品を候補にすることをおすすめします。ただし凍結路での安全を保証するマークではなく、全車両チェーン装着規制では適合するチェーンが必要です。
雪の日の夕方、首都高を走って帰れるのか

例えば冬に家族でディズニーランドへ出かけ、朝は道路が乾いていたのに午後から雪が降り始めた場合。夕方の首都高をオールシーズンタイヤで走って帰れるのでしょうか。
軽い積雪への対応力はあっても、凍結や通行止めが起きれば帰宅できるとは限りません。首都高では降雪時に予防的通行止めが実施されることがあります。
雪の予報がある日は、出発時だけでなく、帰宅予定時刻の気温と道路状況も確認したいところです。積雪・凍結が予想される場合は車で出かけない判断も必要になります。
それでも、夏タイヤしかなければ出発を諦めていたような日でも、オールシーズンなら検討できる場面が増える可能性があります。雪の日の万能策ではありませんが、東京で車を使う自由度を高める選択肢です。
中央道・関越道で雪が降る場合は、さらに慎重に考えたい
冬の山梨・長野・群馬方面では標高の高い区間や日陰など、東京と異なる積雪・凍結条件があります。冬に出かけるのは年に1〜2回程度だからこそ、スタッドレスの購入に迷います。
オールシーズンは軽い積雪に対応できる可能性を広げますが、雪道走行を積極的に予定する場合や凍結路を避けられない場合はスタッドレス等の適切な冬装備が優先です。20インチのNX・マカンではチェーン装着可否も確認しなければなりません。
レクサスNXとポルシェ・マカンの20インチでも選べる?

実際に選ぶとなると、気になるのは20インチでも合うタイヤがあるかどうか。NX450h+は235/50R20、ガソリンのマカンには前265/45R20・後295/40R20という仕様があります。まずは自分の車の年式とタイヤサイズを確認するところからです。
NX450h+は235/50R20の製品が候補
NXでまず気になるのが、235/50R20 104W XLの設定があるミシュランのCROSSCLIMATE 3です。ただ、サイズが同じなら何でも履けるわけではありません。純正ランフラットからの変更や荷重指数、パンク時の対応などは、購入前にレクサス販売店とタイヤ専門店で確認しておきたいところです。なお、レクサス公式の20インチ仕様案内にはタイヤチェーンを装着できないとの注意書きがあります。雪道に入る前提で考えるなら、この点も見落とせません。
NXの20インチで検討するなら、型番や値段だけで決めず、販売店で適合を確かめてから比較したいところです。実際のNXの乗り味や使い勝手は、NX450h+を家族で試乗したレビューで詳しくまとめています。235/50R20の取扱い・現在価格をAUTOWAYで調べる
マカンは前後異サイズの確認が必要
マカンで難しいのは、前後のサイズが違うことです。前265/45R20、後295/40R20なら、片方だけ合うタイヤが見つかっても意味がありません。4本そろうことに加えて、雪上性能を示す3PMSF、車両への適合、チェーン装着の可否まで確認が必要。NXよりも少し慎重に探したいと思います。
20インチSUVでおすすめしたいオールシーズンタイヤ

MICHELIN CROSSCLIMATE 3
今のところ、NXの20インチで最初に調べたいのはミシュランのCROSSCLIMATE 3です。東京で乗るなら、ほとんどの日は雪のない道。それでも年に1〜2回、雪の予報で予定を迷うことがあります。普段の使いやすさと雪への備えを1セットで考えられるのが魅力です。235/50R20の設定はありますが、純正ランフラットとの違いなどを確認してから購入したいと思います。
CROSSCLIMATE 3 235/50R20の価格・仕様を確認する
別のショップの価格も並べて見たい場合は、AUTOWAYでも同サイズの取扱いを確認すると比較しやすくなります。なお、サイズ・在庫・車両適合を確認してから購入するのが前提です。
GOODYEAR VECTOR 4SEASONS GEN-3 SUV
もう一つ気になるのが、SUV向けのグッドイヤー VECTOR 4SEASONS GEN-3 SUV。ただ、今回のNXとマカンに合う国内向けサイズの組み合わせは確認できていません。よさそうなタイヤでも、自分の車に合わなければ候補にはできないので、ここは無理におすすめしないことにします。
マカン用は適合する4本セットの確認が必要
特にマカンは、前後4本を同じシリーズでそろえられるかがポイントです。海外の「All Season」という表記だけで決めず、雪上性能のマークや車両適合も確認したいところ。今の段階で、適合未確認の製品を無理に購入候補にはしません。
新車で購入したら、すぐオールシーズンに交換するべき?

新車でNXやマカンを買ったなら、納車時にオールシーズンへ替える方法もあります。でも、新品の純正タイヤをいきなり外すのは、ちょっともったいない気もします。夏タイヤとスタッドレスを2セット持つ方法もありますが、保管と履き替えの手間が増えるのも悩みどころです。
私なら、まずは純正タイヤを使い、交換時期が来たときにオールシーズンを有力候補にします。その方が無駄が少ないですし、本当に必要かどうかも落ち着いて考えられます。ただ、雪予報の日でもできるだけ車を使いたいなら、納車時交換も選択肢だと思います。
次の交換時期が近いなら、タイヤ4本の価格だけでなく、取付工賃や廃タイヤ代も含めて検討したいですね。AUTOWAYでタイヤの価格と取付方法を確認する。実際の買い方は、この下の体験記事で紹介しています。
タイヤの購入では、本体価格だけでなく取り付けまで考えておきたいところ。以前、ネットで購入して取付店へ直送したときの流れはこちらにまとめています。
交換費用を抑えたいときは、ネット購入と持ち込み交換を利用した経験も参考になると思います。
結論|東京で年1〜2回の雪に備えるなら、オールシーズンタイヤをおすすめしたい
2年続けて、ディズニーランドへ行こうとした日に雪の予報が出て、車ではなく電車で出かけたことがありました。そのときはやっぱり「スタッドレスがあればよかったな」と思いました。
でも、東京で年に1〜2回あるかどうかの雪のために、冬タイヤをもう1セット買って保管し、毎年履き替えるのは少し大げさにも感じます。
そう考えると、オールシーズンタイヤはちょうどいい存在です。夏タイヤより乾いた道のブレーキ性能で劣る部分はあるものの、普段の道路を走りながら、軽い雪にも備えられます。
夏タイヤしかなければ最初から諦めていた日でも、オールシーズンなら「車で行けるかもしれない」と考えられる。この違いは大きいと思います。
もちろん、夕方の首都高が凍結したり、中央道や関越道で本格的な雪になったりすれば話は別です。そんな日は無理に運転しない判断も必要。それでも、東京で普段使う車なら、オールシーズンタイヤはかなり有力な選択肢だと思います。
次のタイヤ交換が近いなら、夏タイヤだけで決めず、オールシーズンの適合サイズ、価格、取り付けまで一度比べてみたいところです。
まずは自分の車のサイズで候補があるか、価格の目安を調べるところから。AUTOWAYでタイヤのサイズ・価格を確認する
