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レクサスNX450h+試乗レビュー|静かで速く家族にも快適、それでも「欲しい」とは別だった

白いレクサスNX450h+ version Lを正面から見た外観 Cars

2026年夏、レクサスNX450h+ “version L”を家族で試乗しました。

乗ったのは私たち家族3人とスタッフの方を含む4人。一般道を中心に約30〜45分走っています。

最初に結論を書くと、

NX450h+は、かなりいい車でした。

静かで、発進は滑らか。

モーターならではの低速からの加速は想像以上に力強く、それでいて振動はほとんど気になりません。

乗り心地も快適でした。

以前試乗したCX-60 3.3ディーゼルでは、我が家は家族3人とも比較的早い段階で気分が悪くなりました。

ところがNX450h+では、家族3人とも車酔いなし。

後席の子どもは、眠くなるほどリラックスしていました。

試乗を終えたときに出た言葉は、

「いい車だったね。売れている理由がよく分かる」

というものでした。

ところが、不思議なことに、

「これ、欲しいな」

とまでは思いませんでした。

そこが今回、NX450h+に乗って一番面白かったところです。

この記事では、静粛性、加速、乗り心地、後席、取り回し、PHEVとしての使いやすさを、実際に家族で乗って感じたことから紹介します。

そして最後に、なぜこれほど評価が高かったのに「欲しい車」にはならなかったのかも考えてみます。

なお、LEXUSは2026年9月1日、NXを一部改良した新型モデルを世界初公開しました。今回私が試乗したのは9月1日に発表された新型ではなく、従来型のNX450h+ version Lです。

新型は2026年末以降に順次発売予定で、NX450h+については日本のWLTCモードでEV航続距離140km超という開発中の暫定値も公表されています。この記事では新旧を混同せず、今回実際に乗った従来型の評価を中心にします。

白いレクサスNX450h+ version Lを正面から見た外観

※掲載写真は参考画像です。試乗車とはグレード・カラー・仕様が異なる場合があります。

NX450h+ version Lを家族3人+スタッフの4人で試乗

今回試乗したのは、レクサスNX450h+ “version L”です。

走ったのは一般道で、時間は約30〜45分。

高速道路には乗っていません。

そのため、高速での直進安定性、高速域のロードノイズ、ACCの自然さ、長時間乗ったときの疲れにくさについては、今回は評価しません。

今回見たかったのは、むしろ普段使いでの感覚でした。

街中で静かに走れるか。

発進や加速は気持ちいいか。

大きなSUVでも扱いやすいか。

家族は後席で快適に過ごせるか。

そしてPHEVという仕組みが、自分たちの生活に本当に合いそうなのか。

そんな視点で試乗しました。

第一印象|実車は意外と大きい。でも運転席では圧迫感が少なかった

実車を目の前にした第一印象は、

「意外と大きい」

でした。

写真やスペックを見ていたときよりも、実際の車体にはしっかりとした存在感があります。

ただ、以前試乗したCX-60ほど「大きな車に乗る」という心理的な圧迫感はありませんでした。

そして運転席に座ってみると、さらに印象が変わります。

ボディサイズの割に周囲が見やすい。

Aピラー付近の見切りもよく、三角窓周辺も好印象でした。

実際のサイズほど「運転しにくそう」とは感じません。

室内も全体として好印象です。

大型ディスプレイは想像していた以上に存在感がありました。

パノラマルーフによる開放感も魅力的です。

一方で、今回乗ったversion Lのシートは、私にはもう少しホールド感があってもいいと感じました。

ステアリングも少し細めに感じます。

もし自分が購入するのであれば、F SPORTのシートやステアリング、内装も改めて確認してみたいところです。

黒いレクサスNX450h+ AWD version Lの外観

発進と加速|静かなのに想像以上に速い

走り始めてまず印象に残ったのは、発進の滑らかさでした。

アクセルを踏むと、スッと前へ出ます。

低速域で機械が動き始めるようなギクシャク感や振動がほとんどなく、モーターらしくすぐに反応します。

そして少しアクセルを深く踏むと、

想像していた以上に速い。

私の感覚では、

「ヒュイーン」

と速度が乗っていく感じでした。

以前乗ったGLC43もかなり速い車でしたが、速さの質は違います。

GLC43が強い力で一気に押し出されるような感覚だとすれば、NX450h+は低い速度からモーターがすぐ反応し、そのまま滑らかに速度を上げていきます。

十分に速いので、それ以上アクセルを踏み続けたいとは特に思いませんでした。

それでも、このモーターならではの加速感そのものは楽しかったです。

一番印象に残ったのは静粛性

NX450h+で私が最も高く評価したのは、静粛性でした。

停止中だけではありません。

低速でも静か。

加速しても静か。

ロードノイズも、一般道を走った今回の範囲ではほとんど気になりませんでした。

特に驚いたのが、エンジンの存在感です。

普通に走っていると、

エンジンがいつ動き始めたのか、よく分からない。

そこで試乗中にチャージモードを使い、意図的にエンジンを作動させてみました。

それでも家族の中で、

「これ、エンジン動いてるの?」

という話になるくらい、エンジンの存在感が小さかったのが印象に残っています。

また、ステアリング、ペダル、シートのいずれからも、私が不快に感じるような振動はほとんどありませんでした。

今回NX450h+に乗って強く感じたのは、

静かで、滑らかで、乗っている人に余計な刺激を与えない車

ということでした。

レクサスNX450h+ version Lの運転席と大型ディスプレイ

乗り心地と後席|家族3人とも車酔いしなかった

乗り心地についても、運転席では大きな不満はありませんでした。

段差を越えたときの突き上げや、細かな上下動が続くような感覚も、私は特に気になりませんでした。

ただし、後席に乗っていた家族からは、

以前1週間乗ったGLC43と比べると、多少車体の動きや揺れを感じる、

という趣旨の感想もありました。

ですから、

「まったく揺れないSUV」

というわけではありません。

それでも今回、我が家は家族3人とも車酔いしませんでした。

特に印象的だったのが、後席の子どもです。

広くて静かだったこともあり、かなりリラックスしていたようで、試乗中に眠くなるほどでした。

以前CX-60に乗ったときには家族3人とも気分が悪くなっただけに、差はかなり大きく感じました。

この経験から改めて思うのは、

家族用SUVの乗り心地は、運転席だけで判断しない方がいい

ということです。

運転している本人が快適でも、後席でどう感じるかは違います。

購入を考えているなら、できれば家族を実際に後席に乗せて試乗した方がいいと思います。

白いレクサスNX450h+ version Lを後方から見た外観

CX-60とは、振動と操作感がかなり違った

今回の試乗では、以前乗ったCX-60 3.3ディーゼルとの違いも強く感じました。

CX-60では、停車中でもシートまで伝わってくる振動が私には気になりました。

ステアリングも重く、アクセルも重い。

良くも悪くも、運転していることをかなり意識させられる車でした。

一方のNX450h+では、不快な振動をほとんど感じません。

ステアリングも軽快で、発進も滑らかです。

ただ、これは、

NXが良くてCX-60が悪い

という単純な話ではないと思っています。

むしろ、車に何を求めるのかの違いです。

今の私が家族用SUVに求めているのは、

家族と話しながら、静かに、快適に、安全に移動できること。

そういう評価軸では、今回のNX450h+はかなり自分たちに合っていました。

ステアリングは好印象。ブレーキは最初だけ少し戸惑った

ステアリングはかなり好印象でした。

大きなSUVですが、低速では適度に軽く、操作しやすい。

車体サイズの割には扱いやすく感じます。

一方で、ブレーキは乗り始めに少し戸惑いました。

踏み始めたところで制動が思ったより立ち上がり、

少し「カックン」とする感覚

があったからです。

ただ、これはブレーキ性能が悪いという意味ではありません。

以前GLC43に初めて乗ったときにも、最初は似たような違和感がありました。

ところが数日乗って慣れると、まったく気にならなくなりました。

その経験があるので、NX450h+についても、

短時間の初回試乗では、ブレーキタッチに少し慣れが必要だった

くらいの評価にしておきたいと思います。

レクサスNX450h+ F SPORTを斜め前から見た外観

大きさ・視界・Uターン|扱いやすいが、小回りはもう一度確認したい

NX450h+は実車を見ると大きく感じましたが、走り始めると意外と扱いやすい車でした。

前方視界もよく、Aピラー周辺の見切りも良好です。

自宅駐車場にも問題なく収まりました。

CX-60も同じ駐車場には入りましたが、見た目にはかなりいっぱいに感じました。

NXは、そこまで心理的な圧迫感がありませんでした。

一方で、Uターンでは少し気になるところもありました。

普段使っているメルセデス系とは、シフト操作や360度カメラの表示方法などが違うため、単純に慣れていないことも影響しています。

ただ、初回試乗での体感としては、

「思ったほど小さく回らないかもしれない」

という印象が残りました。

これは公式スペックから判断した話ではなく、あくまで実際にUターンしたときの私の感覚です。

購入を本格的に考えるのであれば、もう一度確認したいポイントです。

白いレクサスNX450h+を横方向から見たボディスタイル

PHEVとしては、我が家の生活にかなり合いそう

NX450h+を購入候補として考える大きな理由のひとつが、PHEVです。

現在、自宅に200Vの充電設備があるわけではありません。

ただし、充電設備を設置できるスペースはあります。

もしPHEVを購入するのであれば、自宅充電を導入することは現実的に検討できます。

普段の移動距離を考えると、自宅で充電できるようになれば、日常のかなりの部分をEV走行でまかなえる可能性があります。

近距離は電気で走る。

遠出するときはガソリンエンジンも使える。

BEVほど長距離移動や充電場所を意識する必要がなく、それでいて日常ではEVに近い使い方ができる。

この組み合わせは、我が家の生活にはかなり合いそうだと感じます。

また、災害時の給電という意味でも、PHEVには魅力を感じています。

NX450h+は単に「いい車」というだけではなく、

自分たちが実際に所有したときの生活をかなり具体的に想像できる車

でした。

9月1日に発表された新型NX450h+では、日本のWLTCモードでEV航続距離140km超という開発中の暫定値が公表されています。正式発売後にこの水準が実現すれば、日常をEV走行中心で使いたい人にとって、PHEVとしての魅力はさらに高まりそうです。

それでも「欲しい!」とはならなかった

ここまで書くと、

「そんなに評価が高いなら、NX450h+を買えばいいのでは?」

と思われるかもしれません。

私自身もそう思います。

静か。

速い。

家族も快適。

振動も少ない。

視界もいい。

自宅駐車場にも入る。

PHEVという仕組みも、自分たちの生活に合いそうです。

かなりよくできた車です。

それでも試乗を終えて、

「これ、欲しいな」

という強い感情までは起きませんでした。

ここが自分でも不思議でした。

以前、GLC43を約1週間借りたときは違いました。

返却したあと、私はすぐに中古車情報を検索しました。

もう一度乗りたい。

もっと遠くまで走りたい。

そんな感情が残ったからです。

NX450h+では、そこまではいきませんでした。

だからといって、NX450h+の評価が低いわけではありません。

むしろ今回の試乗で、

「いい車」と「自分が欲しい車」は、同じではない

ということがよく分かりました。

車には、静粛性、乗り心地、燃費、性能といった比較できる項目があります。

でも、それらがすべて高得点でも、必ずしも心が強く動くわけではありません。

反対に、欠点があっても無性に欲しくなる車もあります。

そこが、車選びの面白いところなのだと思います。

今回のNX450h+は、私にとって、

「かなりいい車。でも今の時点では、どうしても欲しい車ではない」

という位置になりました。

まだ評価していないのが、高速道路

ただし、今回の評価には大きな空白があります。

高速道路を走っていないことです。

高速での直進安定性。

ロードノイズ。

ACCの自然さ。

長時間走ったときの疲れ。

そして高速域での「どっしり感」。

GLC43では、一般道以上に高速道路でその良さを強く感じました。

NX450h+にも同じように、高速に乗って初めて分かる魅力があるかもしれません。

今回これだけ評価が高かったからこそ、

もう一度、高速道路で乗ってみたい。

そう思っています。

高速を走ったあとでも「いい車だけど欲しいとは違う」と感じるのか。

それとも、評価が変わるのか。

そこまで確認してから、自分の中でのNX450h+の評価を完成させたいと思います。

2026年9月1日に新型NXが発表。この記事はどう読むべきか

この記事を書いている2026年9月、NXはちょうど大きな転換期にあります。

LEXUSは9月1日、NXを一部改良した新型モデルを世界初公開しました。

新世代プラットフォームや新世代ハイブリッドシステムを採用し、内外装も刷新。2026年末以降、順次発売する予定です。

つまり、この記事で試乗した従来型NX450h+と、これから発売される新型NX450h+は同じではありません。

ただ、だから従来型の試乗体験に意味がなくなるとも思いません。

今後は中古車として従来型NX450h+を検討する人も増えるでしょう。

また、新型に乗る機会があれば、

・静粛性はさらに良くなったのか

・乗り心地はどう変わったのか

・モーター加速はどう進化したのか

・後席の快適性はどうか

・そして「欲しい」という感情は生まれるのか

を、今回と同じ基準で比較できます。

新型NX450h+にも実際に乗れたら、この記事を改めて更新したいと思います。

まとめ|NX450h+は「売れている理由が分かる」車だった

NX450h+ version Lを家族で試乗して、評価はかなり高くなりました。

一番印象に残ったのは静粛性です。

低速から加速まで非常に静かで、不快な振動もほとんどありませんでした。

モーター加速は想像以上に力強く、ステアリングも扱いやすい。

そして、我が家は家族3人とも車酔いしませんでした。

後席の子どもが眠くなるほどリラックスできたことも印象に残っています。

家族用SUVとして見ると、かなり完成度の高い車だと思います。

試乗を終えたときの感想は、

「いい車だった。売れている理由がよく分かる」

でした。

それでも、今のところ、

「どうしても欲しい」

とまでは思っていません。

今回の試乗で一番面白かったのは、そこでした。

いい車と、欲しい車は違う。

スペック表だけを見て車を選んでいると、この違いはなかなか分かりません。

だからこそ、自分が車に何を求めているのかを考えながら、実際に乗ってみることが大切なのだと思います。

NX450h+については、次は高速道路でもう一度乗ってみたい。

そこで評価がどう変わるのか。

まだもう少し、確かめてみたい車です。

関連記事:ポルシェ マカンとレクサスNXの違いは?価格・サイズ・性能を比較

FAQ

NX450h+は本当に静かですか?

今回、NX450h+ version Lを一般道で約30〜45分試乗した範囲では、非常に静かだと感じました。停止中だけでなく、低速走行や加速時も静かで、意図的にエンジンを作動させても存在感はかなり小さく感じました。

NX450h+の乗り心地はどうですか?

運転席では大きな不満はありませんでした。後席の家族はGLC43より多少動きを感じたものの、今回の試乗では我が家の家族3人とも車酔いしませんでした。

NX450h+は速いですか?

一般道を走った範囲でも、低速からモーターがすぐに反応するため、体感的にはかなり速く感じました。ただし今回の試乗は一般道であり、車の性能限界を試したものではありません。

NX450h+は家族向けに向いていますか?

今回の我が家では、静粛性、振動の少なさ、後席の快適性はいずれも高評価でした。ただし乗り心地や車酔いには個人差があるため、購入前には実際に家族を後席に乗せて確認することをおすすめします。

NX450h+は大きくて運転しにくいですか?

実車を見ると意外と大きく感じましたが、前方視界やAピラー周辺の見切りがよく、車体サイズの割には扱いやすく感じました。一方、小回りについては初回試乗で少し気になったため、再確認したいポイントです。

2026年9月発表の新型NX450h+のレビューですか?

違います。この記事で試乗したのは、9月1日に発表された新型NXではなく、従来型のNX450h+ version Lです。新型NXは2026年末以降に順次発売予定です。

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