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NX450h+とCX-60 PHEVを比較|乗り比べて分かった性格の違い

レクサスNX450h+のフロント Cars

NX450h+とCX-60 PHEV。どちらもPHEVのSUVですが、実際に家族で乗ってみると、性格はかなり違いました。

CX-60 PHEVは、以前試乗した3.3Lディーゼルより乗り心地が明らかによく、高速道路での「しっとり」とした走りも好印象でした。

それでも2台から選ぶなら、私は迷わずNX450h+です。

理由はシンプルで、私がクルマに求めているのは、静かで、穏やかで、ストレスなく乗れることだからです。

NX450h+は静かでスムーズ。しかも踏まずとも速い

NX450h+で最も印象に残ったのは、何か一つの性能が突出していることではありません。

とにかく運転していてストレスが少ない。

静かで、スムーズで、振動も少ない。アクセルやステアリングの操作も軽く、大きなSUVなのに車体の大きさをあまり感じません。

だからといって軽いクルマに乗っている感じではなく、しっかりとした重厚感があります。

特に好きだったのが加速です。

アクセルを強く踏み込まなくても、モーターで「スーッ」と速度が乗っていく。静かで穏やかなのに、十分にパワフルです。

この「踏まずとも速い」という感覚は、以前試乗したX-Trail e-4ORCEにもありました。

速く走るためにクルマを頑張らせる感じがない。普通にアクセルを操作しているだけで、必要な速さが自然についてくる。

NX450h+の気持ちよさは、ここにありました。

NX450h+の静粛性については、EV走行からエンジン始動まで別記事でも詳しく確認しています

マツダCX-60 PHEVのフロント

CX-60 PHEVは3.3Lディーゼルより乗り心地がよかった

CX-60 PHEVで評価が大きく変わったのは乗り心地です。

以前乗った3.3Lディーゼルでは、路面から伝わる揺れや振動がかなり気になりました。

PHEVは印象が違います。

街中では3.3Lディーゼルで感じた揺れや振動がそれほど気にならず、発進から中速までは「スーッ」と滑らかに速度が乗っていきます。

高速道路ではさらに好印象でした。

速度が上がると落ち着きが増し、路面に対して車体が「しっとり」と走っていく感覚があります。高速直進安定性もよく、CX-60の大きなボディがプラスに働いているように感じました。

シートも身体の収まりがよく、かなり好みです。

少なくとも実際に乗った2台を比べるなら、CX-60は3.3LディーゼルよりPHEVの方が私には合っていました。

マツダCX-60 PHEVの外観

それでもCX-60 PHEVには違和感が残った

乗り心地はよかった一方、CX-60 PHEVには別の部分で気になることがいくつもありました。

まず、操作が重い。

アクセルは重めで、特にステアリングはかなり重く感じます。NX450h+がアクセルをそれほど踏まなくても自然に速いのに対して、CX-60 PHEVは重いアクセルを踏み込めば速いという感覚です。

車体の大きさも意識します。

長いボンネットや広いセンターコンソールに加え、特に気になったのが太いBピラーです。目視で後方を確認しようとすると見にくく、街中では大きなSUVを運転していることを常に意識しました。

さらに、PHEVなのでモーター中心でもっと静かに走ることを想像していましたが、実際には思っていた以上にエンジンが積極的に始動します。

滑らかに走る瞬間がある一方で、パワートレーンにはギクシャクした感覚もありました。

そして最も気になったのが、発進・停止時に聞こえた音です。

運転席の左前、センターコンソールからシフトレバー下方あたりから、発進するときにも停止するときにも「ウィーンウィーン」という音が聞こえました。

以前試乗したX-Trailでも音が気になったことはありましたが、そちらは始動時だけ。

CX-60 PHEVでは発進・停止のたびに聞こえ、家族も気づいて「この音が気になる」と感じるほどでした。

何の音なのか、正常な作動音なのか、試乗車固有のものなのかは確認できていません。そのため異常とは断定できません。

ただ、試乗している家族みんなが気になり、不快に感じたことは事実です。

操作の重さ、大きさ、見切り、ギクシャク感、そして発進・停止時の音。

乗り心地は3.3Lディーゼルよりかなりよくなっているのに、こうした違和感が積み重なり、クルマ全体としては完成度に物足りなさを感じました。

CX-60 PHEV単体での試乗については、街中から高速道路まで走ったときの印象を別記事にまとめています

レクサスNX450h+を斜め前から見たフロント外観

2台は性格がかなり違う

NX450h+とCX-60 PHEVを比べてみて感じたのは、単純な優劣以上に、クルマとしての性格がかなり違うことです。

CX-60は、大きなボディや重めの操作感も含めて、クルマを自分で動かしている感覚が強いSUVです。クロカン的な雰囲気や、少し個性的なクルマが好きな人には、このキャラクターが魅力になると思います。

NX450h+は対照的です。

静かで、スムーズで、操作が軽い。大きさを感じさせないのに重厚感があり、アクセルをそれほど踏み込まなくても速い。

私が求めているのはこちらでした。

静かで穏やかで、家族で乗っていてもストレスが少ないクルマ。

この基準で考えると、2台で迷うことはありませんでした。

レクサスNX450h+のフロント

結論|街中でNXをよく見る理由が分かった

実はNXについては、つい先日まで「街中でよく見るクルマだし、価格も高い。自分が買うことはないだろう」と思っていました。

ところが、実際にNX450h+に乗って印象が変わりました。

静かでスムーズ。踏まずとも速く、操作は軽い。大きなSUVなのに大きさを意識させず、それでいて重厚感もある。

何か一つに驚いたというより、運転していてストレスになることがほとんどない。

今回CX-60 PHEVと比べたことで、そのよさがさらに明確になりました。

そして今は、街中でNXをよく見かける理由が少し分かった気がします。

以前は買わないだろうと思っていたNX450h+が、今では次のクルマを考えるうえで有力候補の一台になっています。