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日産エクストレイル G e-4ORCE試乗レビュー|大きなSUVなのに驚くほど軽く感じた

日産エクストレイル G e-4ORCEの外観 Cars

日産エクストレイル G e-4ORCEに試乗しました。

幹線道路だけでなく、細い住宅街も走っています。高速道路は今回走っていません。

最初に印象に残ったのは、車体の大きさから想像していたよりずっと軽快だったことです。

アクセルを踏むと、モーターらしく「ピュッ」と素直に前へ出る。交差点を曲がっても、細い道に入っても、車体を持て余す感じがありません。

乗り心地もよく、段差を越えた後の揺れも残りにくい。運転している間、車の重さや大きさを気にする場面が少なく、全体としてストレスの少ないSUVだと感じました。

一方、かなりいい車だったのに、試乗を終えた時点で「これが欲しい」とまではなりませんでした。その理由も含めて、実際に乗って感じたことを整理します。

約1.9トン級なのに、重さを意識させない

今回試乗したG e-4ORCEは約1.9トン級のSUVです。数字だけを見れば、軽い車ではありません。

ところが実際に走り出すと、その重さをあまり意識しませんでした。一番分かりやすいのが発進です。

アクセルを踏むと、一瞬待ってから大きな車体が動き出すのではなく、「ピュッ」と操作に対して素直に前へ出ます。

強烈な加速に驚くというより、アクセルを踏んだ感覚と車の動きの間に余計なズレがない。その自然な反応が、車を軽く感じさせているように思いました。

e-POWERはエンジンで発電し、走行自体はモーターが担当します。e-4ORCEでは前後モーターの駆動力と4輪のブレーキを統合制御しています。

「大きなSUVなのに、動かしていて重くない」。これが今回の第一印象でした。

CX-60 3.3ディーゼルと比べると、この軽快さはさらに印象的でした。乗り心地や取り回し、家族の反応まで含めて、エクストレイルとCX-60を実際に乗って比較しています。

乗り心地は「コトン」で終わり、揺れが残りにくい

軽快さと同じくらい好印象だったのが乗り心地です。

段差を越えたときの感覚は「コトン、コトン」。その後の揺れが一発で収まります。硬すぎず、柔らかすぎず、フワフワと動き続ける感じもありません。

後席の快適性や車酔いも含めた乗り心地については、家族で乗った印象を別記事で詳しくまとめています。エクストレイル e-4ORCEの乗り心地を詳しく見る

乗り心地の違いを比べると、GLC350eを実際に運転して感じた重量感と乗り心地とは、かなり対照的でした。

GLC350eでは、車体中央から床下あたりに大きな重量物があるような感覚があり、段差の後にも車体の重さを意識しました。エクストレイルでは、その感覚がほとんどありません。

単に柔らかい、硬いという違いではなく、同じSUVでも車重をどう感じさせるかが大きく違うことが印象に残りました。

全幅1,840mmでも、街中では大きさをあまり感じなかった

エクストレイルの全幅は1,840mm、最小回転半径は5.4m。小さな車ではありませんが、実際に運転すると数字ほど大きさを意識しませんでした。

視界がよく、車幅もつかみやすい。アラウンドビューモニターで周囲を確認しやすく、ステアリングも軽めです。

住宅地の細い道でも小回りが利き、方向転換が必要な場面でも周囲をカメラで確認しながらスムーズに車を回せました。ステアリングやシフト操作まで含めて一連の操作が分かりやすく、街中でも気負わず扱えたのが印象的です。

車幅1,840mmのサイズ感や、細い住宅街で実際に感じた小回り・視界・取り回しについては、エクストレイルは大きすぎる?車幅・小回り・狭い道での取り回しで詳しくまとめています。

日産エクストレイル G e-4ORCEのフロントデザイン

取り回しの違いでは、CX-60を実際に運転して感じた車体の大きさと取り回しが対照的でした。CX-60では長いノーズもあって、車の大きさを意識しました。エクストレイルは逆で、数字から想像するより身近に扱えるSUVでした。

ステアリングも軽く、車が素直についてくる

ステアリングも軽めです。握った感じはやや細めですが、操作自体はとても自然でした。

交差点やカーブでステアリングを切ると、車体がスッと向きを変えていきます。直進時も一般道では余計な修正をほとんど必要とせず、自然に走れました。

通常のブレーキにも違和感はありませんでした。e-Pedal系の強い回生は、最初は少し慣れが必要だと感じました。

後席は広く、一般道では家族からも好評

後席も広く感じました。実際に後席を使った家族からも「広くて良かった」という感想でした。

今回の一般道試乗では、後席でも揺れが気になりにくく、快適に過ごせました。乗り心地の面でも好印象でした。

高速道路や長距離での後席については、今回の試乗では確認できていません。次に乗る機会があれば見てみたいポイントです。

静粛性で気になった「うーん」という音

モーター主体の走りをするSUV同士でも、音や仕組みには違いがあります。アウトランダーPHEVとエクストレイルの試乗比較では、発電やエンジン駆動の違いも整理しています。

通常走行中のロードノイズは、特にうるさいとは感じませんでした。ただ、重厚な静けさを強く感じるタイプではありませんでした。

一つ気になったのが、試乗開始直後の停車中に聞こえた「うーん」という音です。モーター主体の走りとエンジン音の関係は、ホンダ ヴェゼル e:HEV Zの試乗レビューでも触れています。両車の仕組みは同一ではありませんが、実際の音や加速感を比べる参考になります。

e-POWERは走行そのものはモーターが担当しますが、必要に応じてエンジンが作動します。日産の公式FAQでは、バッテリー残量が少ないときの発電だけでなく、暖房使用時やエンジンが冷えているときの暖機などでもエンジンが作動する場合があると説明されています。

今回聞こえた音が何によるものだったのかまでは特定できません。走行中ずっと気になったわけではありませんが、長く使ったときにどの程度気になるかは確認してみたいところです。

内装は派手ではないが、使いやすさは好印象

内装は豪華さを前面に出すタイプではありませんが、「ここが嫌だ」と感じる部分はほとんどありませんでした。

センターコンソール下の収納は使いやすそうで、全体として実用性を重視したまとまり方です。

試乗車のシートは身体の収まりが少し浅く感じました。仕様を選ぶなら、ナッパレザー仕様との違いは確認したいところです。

日産エクストレイル G e-4ORCEのインテリア

NX450h+とは、軽快さと重厚感の方向が違う

エクストレイルのキャラクターを考えるうえで、NX450h+との違いは分かりやすく感じました。

エクストレイルは、アクセル操作に対して「ピュッ」と軽快に動く。一方のNX450h+は、重厚感を残しながら「グーッ」と力強く前へ出る感覚です。

同じ電動SUVでも方向性はかなり違います。街中での気楽さや軽快さはエクストレイルの魅力。一方、NX450h+は静粛性や内外装まで含めた重厚感が印象的でした。

この2台の違いは、加速だけでなく乗り心地、静粛性、取り回しにも表れていました。エクストレイルとレクサスNXを実際に乗って比較した記事で詳しくまとめています。

NX側の詳しい印象は、NX450h+を実際に運転して感じた静粛性と重厚感で詳しくまとめています。

さらにCX-60 PHEVとGLC350eまで含めると、エクストレイルの「小さな車を運転しているような軽快さ」がより際立ちました。4台を家族で乗り比べた比較記事も参考にしてください。

「エクストレイル」というイメージと、実際の走りにはギャップがあった

私の中でX-TRAILには、タフでアウトドア寄りのSUVというイメージがありました。

ところが今回のG e-4ORCEは、見た目にSUVらしい力強さを残しながら、走りは想像以上に都会的で軽快でした。細い道でも扱いやすく、車体の重さも意識しにくい。そのギャップが印象に残りました。

2025年式 日産エクストレイル G e-4ORCEの外観

名前から想像していたキャラクターと、実際に運転して感じたキャラクターは少し違う。これは今回の試乗で得た、スペックだけでは分からない印象の一つでした。

いい車だった。それでも「欲しい」とは少し違った

試乗を終えて振り返ると、大きく不満だったところはほとんどありません。

軽快で、乗り心地がよく、取り回しもしやすい。返却するときには、もう少し乗ってみたいとも思いました。

それでも「これが欲しい」というところまでは気持ちが動きませんでした。

G e-4ORCEは約500万円の価格帯です。この価格になると、走りの良さに加えて、静粛性や内外装、車を所有する満足感まで含めて考えたくなります。

走りの評価と、所有したいという気持ちは必ずしも同じではない。今回の試乗では、その違いがはっきり残りました。

エクストレイル G e-4ORCE試乗の結論

コンパクトSUVの軽快さと比較したい方には、ヴェゼルとエクストレイルを両方試乗して比較した記事も参考になります。

今回一番印象に残ったのは、やはり軽快さです。

大きなSUVなのに、重さも大きさもあまり意識しない。アクセルを踏めば素直に前へ出て、ステアリングを切れば自然に向きを変える。段差を越えても揺れが残りにくく、細い道でも扱いやすい。

一方、約500万円という価格まで含めると、重厚感や静粛性、所有満足感まで考えたくなります。

「軽快で、乗り心地がよく、大きさを感じさせない。街中でも扱いやすく、もう少し乗ってみたくなるSUV」

高速道路や長時間走行まで試せれば、この評価がどう変わるのかも確かめてみたいと思います。

FAQ

エクストレイル e-4ORCEは重く感じますか?

今回試乗したG e-4ORCEは約1.9トン級ですが、一般道では数字ほどの重さを感じませんでした。発進、交差点、細い道まで一貫して軽快だったのが印象的です。

エクストレイルの乗り心地は硬いですか?

今回の試乗では硬いとは感じませんでした。段差を「コトン」と越えた後に揺れが一度で収まり、柔らかすぎてフワフワする感じもありませんでした。

エクストレイルは大きくて運転しにくいですか?

全幅1,840mmなので小さなSUVではありませんが、視界、車幅感覚、最小回転半径5.4m、アラウンドビューモニターなどが合わさり、街中では大きさをあまり意識しませんでした。方向転換もスムーズでした。

エクストレイルは家族で使いやすいですか?

今回の一般道試乗では後席が広く、家族からも好評でした。後席でも揺れが気になりにくく、快適に過ごせました。高速道路や長距離移動については未評価です。

e-POWERは停車中でもエンジン音がしますか?

日産の公式FAQでは、バッテリーの充電、暖房使用時、暖機などで停車中でもエンジンが作動する場合があると説明されています。今回も試乗開始直後に「うーん」という音が気になりましたが、何が作動していたのかまでは特定できていません。